トップ情報最近のニュース最近のニュース2002>夢見心地の音もわずか半日

夢見心地の音もわずか半日


 世界最高の音を予感させる!「夢見心地のその音」もわずか半日の命でした。

  「どうしてか?・・・って」

 その日徹夜で、明け方の6時くらいまで大音量で聴いていました。そして翌日はお昼ぐらいに起き、雑誌に載せる広告の原稿を考えているときでした。トランスポートはポーズ状態にしていて音楽は鳴らしていなかったのですが、

  突然「ボーン!」・・・という音がした。

  「一体何事が起きたのか?」

 すると次の瞬間、アンプから煙がメラメラと立ち昇っている。

  「アッ・・・真空管が飛んだ!」

 スペアーの球を出してきて鳴らしていた時なので代えが無い。

  「よりによってこんな時に・・・」

 そうです!そうは簡単に夢のような音が手に入るはずがありません。

 あきらめて当社のアンプ担当のK氏に電話をして修理です。ローゼンクランツのモニター用アンプは音を悪くしないために、あえて一切保護回路を設けていませんので、瞬間に大電流が流れるとコンデンサーが爆発するのです。

 ものは考えよう、ちょうど良かった!。この際、以前から機会があればやろうと思っていたんだけど、マイクロベースを「波動コントロール」仕様のMB-18に全部入れ替えてもらおう。当社のアンプには100個ほどのインシュレーターがトランスやコンデンサー、真空管の下に振動対策として取り入れてあります。

 今回故障したアンプはプロトタイプとして回路等は煮詰めてほぼ1年になるものです。300Bの3倍の力が取り出せる直熱3極管/KR-52Bを核に、ナイアガラで得た青銅鋳物のノウハウを活かして究極のアンプをこしらえる計画の物、その為にはMB-18はやっておかなければならないこと。むしろ前向きにゴーサインが出たと受け止めるべきです。

 わずか半日の興奮の音でしたが、やるべきことはまた確実に一つやり、次回、更にどれぐらい凄い音になって私の前に現れるか?こんな楽しみなことはありません。


back