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我が家のPower Water


 数年前から我が家では私が勝手に名付けた「パワーウォーター」なる物を飲み物や料理に使っています。それはどのようにして作るかといいますと、先ず水道の水を銅の鍋で煮沸させカルキを一旦飛ばします。冷ました後、プラボトルに移します。その中には一握りほどの量の碁石大の特殊な石が入っており、それは山梨県で約3億年程前の地層から採掘した恐竜時代の物です。

我が家のPower Water

 成分を色々と調べるとシダ科の植物の堆積岩ということらしい。見た目にはバームクーヘンのように層状になっていて金槌で叩いて割ると剥がれるような感じです。当社のお客さんであるMさんという方から分けてもらっているのですが、聞かされた話によると多孔質になっていて、その中には大量のバクテリアが生息しているそうです。

板状に割れた様子がよく分かります

 本来この石の一番の効果のある使い方は、業務用としてホテルやレストランのグリストラップ(汚泥の溜まる層)の中に入れて使うと、ヌメリが取れ、臭いも無く、衛生面で大変よいというもの。全く不思議ですが、そんな訳で私の尿も便もほとんど臭いがしないのです。ですから我が家ではいつもきれいに掃除が行き届いていることもありますが、全く消臭剤なる物は必要ありません。ましてや芳香剤なる物などは却って不自然な匂いのほうが鼻につくと思います。

 一昼夜ほど冷蔵庫に入れておきますと、そのバクテリアが水を得て活動し始め、雑物を食べて高密度化すると言うのです。飲んだ感じは角が取れてまろやかで、舌を刺すような独特の感じが無いことに気がつきます。そして何より喉越しがぜんぜん違っていて、舌だけでなく身体の五感全体で美味しさを感じることが出来るのです。

 当然、来店されたお客さんにもそのパワーウォーターで入れたお茶をお出ししますが、その評判は大変良く、皆さんとても美味しいと言ってくれます。銅という成分は、ご存知の方が多いと思いますが、鉄分によってヘモグロビンが作られるのを助ける重要な役割をになっている、人体には欠かすことの出来ない物なのです。

 そのせいか、また10年前に大病をした時をきっかけにタバコを辞めたことが原因なのか、私の体質がドンドンと変化していっているのが分ります。初めのころは、やる気がなかなか起きてこない自分自身が怠け者になったのかなぁ?という感じをもっていました。

 それが、覚醒効果のあったタバコを辞めたことの反作用として起こっていることだと認識出来るようになったのは、丁度このパワーウォーターを飲み始めたころとオーバーラップします。その頃を境に、鼻炎に悩まされ始めました。また、オーディオの仕事の方では微細な感情のグラデーションを描く様が、より細やかに感じるようにもなってきたのです。

 そのことは、太古の昔の時代の水を取り込むことによって、私の身体がドンドンと現代の汚染された空気に馴染まなくなっていることを物語っているのだろうと思います。また、お風呂の浴槽にも両手に持ったぐらいの量の石を入れて入ります。身体の芯まで温まってこれも手離せない物となっています。鼻炎には悩まされますが、こと感覚面については、元々持っていた人間の動物的感覚というものを取り返しつつありますので、大げさな言い方をしますと音が目に見えるようになってきたのです。

これがお風呂に使う親指大ぐらいの大きさの石です

 特に、最近では設計時に図面を見ただけで音の傾向が大方分るようになってきました。これもスキルを身につけてきたことの方が大きいのかもしれませんが、あながちそうとばかりには私には思えないのです。それで私は「パワーウォーター」と呼んでいるのです。


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