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音楽はローカル線にかぎる

　3分おきに電車がやってくるようなテンポの東京へ、2時間に1本しか来ない、のんびりとしたローカル線を持ち込んでみようかと思っています。音楽を楽しむことにおいて、速さからは何のメリットも見い出すことは出来ません。

　地代家賃が高いから仕方なくテンポが速くなっただけのことで、出来る事ならゆっくりと時間をかけて確認し、誰しも納得のいくシステムを組みたいはず。そう考えるものです。疑問に思うことは、売り手と買い手の間で何度でも音のキャッチボールが出来ること。そんな提案をしてみたいと思っています。

　10年前にカイザーサウンドは思い切ったリストラを敢行しました。自分の得意なピュアーオーディオ分野だけに絞って勝負しようと。すなわち、映像部門を止めたことによってじっくりと腰をすえて仕事が出来るようになりました。売上は大きく落ち込みましたが、少しずつ利益率が向上し、今日では経営内容がしっかりしてきました。これもひとえに、音楽を愛するお客様のおかげです。

　そんな感謝の気持ちを込めて、よりいっそう日本全国の音楽ファンの方達と交流を深めて行きたいと思っています。当初は年内にということでしたが、少し時期を早めて9月一杯くらいには何とかしたいと思っています。どうぞご期待くださいませ。
カイザーサウンド　　貝崎静雄

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