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東京引越し・・・その1


 東京へ引越しの為2トントラックを三日間借り、初めの1日目が16,000円、2日目からは11,000円、消費税を入れて合計39,900円です。そこでいくつか質問をしたところ、盆の帰省ラッシュにかかり、約束の時間に遅れる可能性があるから、「もし遅れた場合はどのようになるのですか?」、と尋ねると、1時間オーバーする毎に2,000円ですという。

 24時間借りて11,000円なのに、約5倍の計算になります。「ちょっと、無茶苦茶だね!」、と言うと、「私ではどうにもなりません」、と言う。そりゃそうでしょうけど、昔お世話になった質屋の計算方法に似たものを感じました。月末から月初めにまたがった場合には、たった二日でも2か月分の利息を取られるというやつです。

 夜の8時に借りて、三日後の夜の8時までに返そうと思ったら、12日ですからどれだけ混むか想像すらつかないので、相当に余裕を持った行動をとらなければなりません。根掘り葉掘り尋ねると何のことはない、営業時間は朝の8時から夜の8時までだと言う。そうすると、1時間でも遅れると、翌朝まで返却できないわけだから、スッタモンダしたわりにはどうにもならないことが分った。

 ならば、「最初から、そう言ってくれよ!、お兄ちゃん」・・・。
 
 「そうした大事なことは、お客の見えるところに大きく掲示しておくべきだよ、そうでしょ!」。
 
 小声で、「・・・すいません」。

 「それでは、乗り捨てると幾らになりますか?」。

 と尋ねると、広島東京間ですと50,000円だと言う、高い乗り捨て料です。仕方がないから、ここは、乗って帰るほかはありません。こうして、K氏に手伝ってもらい、彼がトラックを運転し、私は乗用車に息子と妻を乗せて、8月の9日深夜東京へ向けて出発です。

 
 先を行く私が、K氏のトラックに気を使って80キロくらいで運転するのですが、ジャガーの80キロは何とも運転していてストレスこの上ありません。兵庫県に入ったところあたりで、眠たくなってしまいましたのでK氏に先に行ってもらう事にしました。

 1時間くらいぐっすり眠れましたでしょうか、それから、いつもの120キロペースで運転しますと、サバンナの草原を疾走するかのようにジャガーが走るではありませんか。K氏に電話を入れ、

 「今何処を走ってるの?」。

 「京都です」。

 「中央道の入り口あたりで追いつくから、それじゃ・・・」。

 それから順調に、ノンストップで小牧ジャンクションまでやって来ました。しかし、いっこうに中央道に入っても彼の車は見えません・・・。1時間の遅れというものは、「簡単には取り返せないものだなぁ〜」、と思いながら再度彼に電話を入れます。

 「一体、今何処を走ってんのよ〜?」。

 「何言ってんですか〜・・・、彦根で、アッという間に追い越して行ったじゃないですか〜」。

 「あっそう、それじゃ初めてのサービスエリアで待ってるから」。

 こんな楽しいやりとりをしながら、諏訪湖に着きましたところが、そこは全くの別天地です。空気はきれいし、乾いているので、爽やかこの上ありません。ハンモックに揺られながら寝ると最高でしょう。ソフトクリームを食べている人を見ると、「大の大人が、よくあんな物を食べるよな〜」と思っていたところへ。

 「ここのソフトクリームは有名らしいから、買ってきたわよ〜」と妻の声。

 「俺はそんな物食わないよ〜・・・」。

 ソフトクリームなんて、かれこれ30年以上食べたことがありません。私は口の周りが汚れる物と、手がべとべとするのは嫌いなのです。すなわち、スイカ、もも、びわの類です。それでも、皮をむいてあってフォークで突き刺してなら食べます。

 「そう言わないで、さ〜溶けるから!、溶けるから!」。

 しぶしぶ食べはじめると・・・、「これがオイシイんです!」。甘さ控えめで、運転の疲れが、体の中からす〜っと、取れてくるみたいです。しばらくは引越しの事など忘れて、行楽気分に浸っていれました。


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