ローゼンクランツのカスタム半田

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　運送屋のお兄ちゃんが、

　『33個口の荷物ですが、どちらに置きましょうか？』。

　と言って、店に入ってきた。

　「エッ？！、そんな大量な数の物とは何だろう？」。

　『一体！、何が入っているんですか？、こんなに重たい物は初めてですよ！？』。

　ひとつの箱の大きさはちょうどティッシュペーパーの箱ぐらいですが、両手で持ってもズッシリとします。そうです、300キロ分注文していたローゼンクランツのカスタム半田だったのです。すっかり、忘れてしまっていました。中身は重たい物の代名詞のように言われる鉛みたいな物ですから当然と言えば当然です。

　「ちょっと待ってね、置き場所を確保するから」。

　こんな重たい物はどこにでもは置けません。アンプ棚の一番下を空け、手渡ししてもらいながら積み上げていくのですが、次第しだいに重さがズッシリと堪えてきます。積み上げた時には息切れがしていました。

　この半田はスズと鉛の混合比を52,5%にした、ローゼンクランツのスペシャルバージョンの物です。スズと鉛の量のバランスによって音の華やかさと暗さのバランスを取っているのです。

　売って欲しいと言う要望も多いので、その内小分けにして販売する予定です。