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「正当な対価にしか金を払わない」 |
大きな価値観の変換点に来ているという実感を、特にこの最近強く感じています。 私が接するお客さんの動向なんですが、 あらゆる情報を駆使して物は徹底的に安いところを探して買う。 勿論、自分で上手く鳴らせないのは承知の上での事。 買った後、次は良い音を作り出す”音のスペシャリスト”にセッティングの相談をするという動きです。 実は、私の所にはそうしたお客さんの相談がドンドンと増えているのです。 驚いた事に売ったお店の店員は配達しないで、 重たい物などはピアノ運送業者任せだというのです。 呆れてしまいますが、それが現実なのです。 こういう時代が来るであろう事を想定した動きを、 私の場合は10年前から取り組んでおります。 すなわち、私が予測したとおりの時代になって来たのです。 ですから、私にとっては何の戸惑いもありません。 私の予想より、むしろ、こうした動きが遅いので、 「日本人には自己決断能力が乏しいのかなぁ!」と不安視したぐらいです。 今までは商品の価格の中にそれらの利益も含まれていたのでしょうが、 今はそうではありません。 「どうせ大した音も、よう出さないのなら何もしてくれなくて結構」。 「その分だけ安くしてくれ!」と言っているのに等しいのです。 すなわち、そんな拙いセッティングなら価値を認めない。 もっと厳しい言葉で言うならば、 「そんな程度のものには金は払えない」と言っているのです。 こうして、消費者は「正当な対価にしか金を払わない」 という、本来の動きが出て来始めています。 さて、これから先の事ですが、どうなって行くのでしょう?。 |
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