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アートクルーでの空間の時間軸の試聴会


 部屋に入れないほどの大盛況

 "Kaiser Wave"についての話を中心にした試聴会を、3月1日(土)アートクルーで行いました。今までやった試聴会の中で最高の賑わいだったそうで、部屋に入れないお客さんが続出しました。

 出し物の中でも特に注目していただきたい物は音の良いポイントを見つける為の物差し=”カイザーゲージ”です。まだ商品としては完成しておりませんが、当日は孫悟空の如意棒のような物に”カイザーゲージ”をプリントした形で用意いたしました。


 ”カイザーゲージ”が良い音を見つけ出すお手伝い

 まずそれを、ご来場の皆様に手にとってご覧頂きながら説明をするのですが、何人かの方は壁のエンドから直接計れるものと勘違いをされていたようです。ケーブルなどは実際にそのウエーブの山の所で切っていただければそれだけでO.Kなのですが、スピーカーの音の良い置き場所を見つけ出すには少しばかり手間が掛かります。

 部屋その物が”カイザーウエーブ”に合わせた長さで設計されていれば、簡単に壁のエンドから計る事が出来るのですが、様々な寸法の部屋では実際に音を出しながら、音の良いポイントを見つけ出してやらなければなりません。こればっかりは、面倒でも現時点では耳でやるしかありません。

 これから将来、数え切れないほどの部屋で実験を重ねていく中で、もっと簡単に音の良いポイントを見つけ出す法則を導き出す事が出来るかもしれません。今後も益々努力をしていくつもりです。

 重たいスピーカーでの調整は大変

 事前の打ち合わせではAERIALの小型2ウエイスピーカーで実験する事になっていたのですが、用意されていたのは何と130キロもあるB&W800でした。更にその下には40〜50キロはあろうかという玉石ベースがあります。


 床がカーペットですから滑りが悪く、200キロ近い物を2ミリとか1ミリとかの微調整をするには至難の業です。最初は私自身も動かすのに加わっていたのですが、説明するのに息切れするようになったので途中からは若い方を中心に変わって貰いました。

 反対のプロポーションにあたる音

 誰もが簡単に分かるのは、良いであろうと思って置いてある今のポジションの音と、180度逆相に当たる0.075kaiser(78.75ミリ)前か後ろのポジションの音です。この両者の音は低・中・高の音のエネルギーバランスがちょうど反対のプロポーションになります。

 ツボに入った時の音

 片や低音が膨らみがちであったならば、もう一方はスカスカの低音になります。この両者の関係の中でも、「手前側が良いか?」、「奥側が良いか?」、良いと感じる側のエリアの中から1/2等分しては、また聴き比べをするのです。こうした微調整を繰り返して行くと、最後には1ミリ刻みでピンポイントに入った時の音は、倍音が天空高く立ち上るように綺麗に部屋中に響くようになります。

 最初に見つけた音の良いポジションを起点にして、そのスピーカーユニットのコーンの付け根(複数ユニットの場合はミッドユニット)に初めて青いウエーブの山の頂きを合わせてやります。それが上手く整合された部屋では、音楽をエネルギーとして感じる”カイザーウエーブ”が粗密波となって動いているのです。

 
 聴くポイントを選ばない”カイザーウエーブ”

 その”カイザーウエーブ”は、部屋のどこの場所においても同じような波動を繰り返している為に、感じる音楽のエネルギーに良い所と悪い所がほとんどなく、どこで聴いても音楽を楽しむことが出来るのです。

 さらに細かく追い込むには、その青いウエーブの別の山のポジションに合わせて聴いて行けば、もっと音の良い所を見つける事が出来るかもしれません。

 
 ミラクルサウンド・スクリーン

 大勢の方の前で同時にミラクルサウンド・スクリーンを聴いて頂くのは今回が初めてです。基本的には左右のスピーカーの背後の軸上に置いてやるのがセオリーです。そのセオリーに沿ってセットいたしますが、とにかくエネルギーが強いものですから置く位置によって大きく音に変化が現れるのです。


 ですから、ミラクルサウンド・スクリーンは、スピーカーを完全にセットした後にもう一度”波動コントロール”をしてやる必要があります。その両者が上手く揃った時の音は、本当に音楽を聴く喜びをどなたも感じる事が出来るようになるのです。

 スピーカーアタッチメント

 今回はローゼンクランツのケーブル類は一切使わずスピーカーアタッチメントだけを装着して聴いてみる事にします。色々な原因があってのことでしょうが、この時点では充分な効果が発揮出来ていません。

 サウンド・ステーション

 B&W800のダブルウーハーの下のユニットからのエネルギーが上のウーハーユニットに比べるとかなり弱いです。これは、玉石の摩擦によって生じる振動減衰の時間と、次から次にスピーカーから送り込まれて来る振動とがちょうど正面衝突を起こすタイミングに近い感じの音として私は認識します。どうしようもなくボテボテの状態の鳴り方をしている時や、階下に振動を伝えたくない場合には大変効果が大きいと感じることでしょう。


 それは、床に音楽振動を流れやすいようにしてやるローゼンクランツのサウンド・ステーションとはちょうど正反対の関係にあります。『玉石ベースは柔な床に変わって俺が頑張ってやろう』というタイプのものです。

 片や、『サウンド・ステーションは床と一緒に力を合わせて上手くやりましょう』というものです。ローゼンクランツの考え方はいつも同じで、全ての”音楽電気振動エネルギー”を流れやすく設計してあります。

 久しぶりに血の騒ぐ音

 15時から始めた試聴会ですが一旦19時で終えました。その後、しばらく休憩した後その部屋に入ってみますとトンデモナイ音に変身しているのです。そしてロックを大音量でかけていました。時間の経過と共に音がよくなることを差し引いても、生に迫るような、凄い音楽に私も引き込まれてしまいました。

 手伝いに連れてきていた息子が私のいない間に微調整して創り出したらしいのです。誰一人としてそこから動こうとはせず、ただひたすら音楽に魅入っているのです。まったく経験した事のないような光景が私の目の前で現実に起こっているのです。

 それは、性別や年齢差を超えた方達が自分の音楽世界に浸っているのです。これには驚きました。ステレオで人々を本当に釘付けにする事が出来るんですね。これで、また一つ私は確信を持ちました。ローゼンクランツ製品が生み出す音楽性がどれだけ高いものであるかという事を。


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