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伊予のかけだし |
私が伊予人ということで、 Tさんからユーモアと知的センスに富んだメールを頂きました。 |
----- Original Message ----- From: <T.T> To: <info@rosenkranz-jp.com> Sent: Tuesday, October 07, 2003 9:48 AM Subject: 伊予のかけだし 貝崎様 おはようございます。 今しがたホームページの「ナイアガラJr.」のところを読んでいて、ふと、「伊予の駆けだし」という言葉を思い出しました。普通は話を最後まで聞かずに、一知半解で駆け出してしまう伊予人の気質のことを言うそうですが、ここはいい方に解釈して、「立ち上がりがよく、その後も加速する伊予人気質。」と、言う風にとっておくことにします。 さらに「伊予漫才」と言われる多弁な話芸がある一方で、正岡子規を生んだ、世界一短い詩歌である俳句の盛んな土地柄。ここでも緩急のダイナミクスを感じます。 また飛行機の窓から見下ろすと、地形的にも複雑な海岸線と無数の島嶼が点在し、絶妙な彩をなしています。山肌も四国から紀伊にかけてはひだが細かく、他の地域にくらべて山の様相が凝縮され、変化に飛んでいることが分かります。 なるほどRosenkranzは瀬戸内の海の恵みと山の霊気、そして陽光をたっぷり吸収して、生命力あふれ、ニュアンス豊かな音を生み出しているのですね。 地中海がヨーロッパ文明を生んだように瀬戸内海も日本文化を育む羊水の役割を果たしてきました。これからも東京中心のオーディオ界に西からの新風を送り込んでください。(考えたら、良し悪しは別として今のオーディオ界をお騒がせしている3人、カイザー、逸品館、デン、いずれも瀬戸内海文化圏ですね。) 以上 |
追伸: 周りを眺めてみれば、いました、いました、伊予の駆けだし!会社の同僚で、本人は伊予ならぬ伊勢の出身ですが、両親が伊予人で広島で生まれ、三重で育ったそうです。彼、人の話の途中で動き出してしまう。まさに「伊予の駆けだし」の血を引いてます。 伊予といえば、広島のすし屋のご主人との会話はまさに伊予漫才でしたね。ご主人の握る鮨も、しゃきっとした江戸前とはまた別のよさのある、力みのない練れた味わいでこれまた伊予漫才の滋味?感じさせるものでした。 お嫁に出したイグザンティア 同級生ていいなぁ! 鮨というのはカウンター越しに客と接しながら作る料理。本質的に漫才に通じるものがあるのではないでしょうか。もちろん落語も寄席の反応を見て噺をする側面もあり、それが緊張感のある東京の鮨文化を生みだしているように思いますが、call&responseという点では漫才です。 漫才文化の強い西日本で新たな鮨文化が生まれるかもしれません。残念かな現状は回転すしのような一方通行のTV文化の申し子の如きものが全盛ですが・・・。 |
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