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つかの間の社会見学


 北海道での最初のクリニック訪問先へ向かうのですが、約束の時間までに少し余裕があります。東京にいても入った事などないのに、これも経験と思い札幌に最近出来た様子の「ドンキホーテ」を覗いてみる事にしました。店内に入ってビックリ仰天、壁面という壁面、とにかく天井を除いて全てが商品で埋め尽くされているのです。

 店内はどうぞ万引きをして下さいと言わんばかりの死角の山、少ない店員が更にそれに拍車を掛けているようです。商売のプロとしてそんな事に気が付かない筈がありません。すべてはそれをも含めて計算の内か?。恐ろしい構図です。

 何とも奇妙な雰囲気の店内には100万円もするようなブランド品から100円もしないような物まで所狭しとあります。さすがに高級品は鍵の掛かったショーケースに入れられてあります。息子と大笑いしながら「これ見て!」、『これ見て!』とお互いが発見したユニークな物を知らせ合っている。

 自身の肉棒が入るタコパンツ。
 
 幸運を呼ぶ?七福神と宝くじパンツ。

 どれも商魂たくましいアイディア商品が一杯。

 とに角楽しいんです。

 そして知らない間に買っていたのが1,980円の腕時計と5足で1,000円の靴下でした。

 ここに計算しつくされた秘密があったのです。

 「買うつもりがなくても、店内に入ったら何か一つは必ず買って帰る」。


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