トップ>情報>最近のニュース>最近のニュース2008>清原和博は不思議な魅力を持った男
清原和博は不思議な魅力を持った男
|
|
|
|
|
|
|
10月1日清原選手が引退しました。爽やかな顔をしていました。世界の王監督に花束を貰った時に、『来世では同じチームでホームラン競争をしよう』と声を掛けられたそうです。その言葉で彼の23年のプロ生活の全てが清算出来たようでした。
ドラフトで巨人に指名されず、逆に早大進学を明言していたチームメートの桑田が指名されるという、大人の駆け引きやずるさに二人の18歳の少年は翻弄されました。
心が純粋であるが故に世間から誤解を受けるような言動も少なからずありました。桑田も可愛そうです、心を閉ざし、ダーティーなレッテルを剥がすのにどれだけ時間が掛かったでしょう。
その当時の巨人軍の監督が王さんでした。でも「王監督の力の及ばないところでそうなったんだ」という彼なりの感が働いたのだと思います。わだかまりが解けて本当に良かった。こういうところがスポーツマンは良いですね。
常勝を宿命とする巨人の経営陣は世間の期待に応えようとする重圧に負け、人の心を踏みにじって来た事が多々あります。経営者には正しい決断力が求められます。甘いも酸いも分っている監督の交代劇ならまだしも、金の卵の若者にはそうあって欲しくありません。
今でも思い出されるのは、西武入団2年目の巨人との日本シリーズで日本一が決まりそうなゲーム終盤時に、試合中にもかかわらず、守備についていた清原が大粒の涙を流したシーンです。スポーツのように正々堂々と立ち向かう事の出来ない権力に対して、”恨みは晴らした”という辛く悲しい涙です。
3日にあった清原選手の引退特別番組で過去の栄光を振り返りましたが、サヨナラホームラン12本は歴代1位、サヨナラヒット20本も歴代1位です。
ここという場面で打つという事では長嶋茂雄と同じです。その反面首位打者も打点王もホームラン王にも一度も輝いた事がないのですから、長い球史の中の七不思議の一つです。
記録ではなく、記憶に残る選手の代表格です。
金じゃない、気持ちの問題だ!という彼の声が聞こえてきそうです。 |
|
|
|
|
|
← Back Next → |
|
|
|
|
|
|
|
|