二所ノ関一門からは3人の理事が暗黙の了解の定数として決まっているところへ、鳴門親方と貴乃花親方の新人二人が出馬の意欲を示したことによって、調整が中々つかずとうとう貴乃花が一門から出ざるを得なくなる事態となった。これは事実上の破門である。
貴乃花擁護派に対して時津風一門と高砂一門が結託して強い締め付けを初めたことに、開かれた選挙が行われないと危惧した文科省が状況をシッカリ観察するという事態にまで発展したものだから相撲界は今大揺れ状態にある。
この騒動には武蔵川理事長も不快感を露にし、貴乃花は理事になってもなれなくても間違いなく冷遇されるであろうとの憶測が流れている。このところ相撲界は八百長騒動、麻薬騒動、しごき死と不祥事続きである。
それとは別に、ハワイ勢の巨漢力士時代が終わったかと思えば、次はモンゴル勢ばかりの活躍が目立ち、ふがいない日本人力士に対するフラストレーションのようなものが各界の中に溜まっていることがもあるのではないかと私はいぶかしがっている。
理事選投票日は2月1日だが、この騒動はどんな形で収まるのだろう。
ファンとしては魅力ある相撲が見たい一心のみである。