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朝青龍泥酔暴力事件で崖っぷち

初場所中の1月16日、明け方まで西麻布で飲んでいた朝青龍が店を出た時に、前を通る通行人に向かって「ドケーッ、道を明けろ!」と大声で蹴散らそうとしたのを、その店の店長がたしなめようとしたのが気に入らなかったらしい。

その店長を車の中に押し込め、暴力を振るい鼻骨をへし折っていた事が週刊誌によって明るみに出た。それまでは部屋のマネージャーを両腕でドンと突いただけと嘘の報告をしていた。

被害を受けた本人は朝青龍が謝れば穏便に済ますつもりでいたそうだが、横綱にその様子が無いので弁護士と相談して所轄の警察にその時の事情を話したという。今の時点では被害届が出ていないので刑事事件にはなっていないが、その届けが出されたら逮捕という事も有り得るそうだ。

実際のその中身とは、運転手に「このまま川に連れて行け!、そこでお前を殺してやる」と言って、凄みながら何度も暴力を振るったそうだ。店長は隙をついて車の窓から「さらわれるー!」と近くで交通事故の整理をしていた警察官に助けを求めたのが真相らしい。

今件を横綱審議委員会としては内輪の話ではなく、品格を要求される横綱が如何に酔っていたとはいえ、一般の人に暴力を振るったとなると事は一大事、厳重注意ではもはや済まされない。引退勧告、場合によっては解雇になるかもしれないという。2月4日に相撲協会の理事会が開かれた後、同じ日に横審も委員会でその処分について話される予定になった。

今までも繰り返し問題を起した朝青龍だが、今回だけは年貢の納め時のようだ。横綱としての品性を常々指摘注意され、天敵でもあった内館委員の任期満了と共に、未だ一度も抜かれたことの無い横審の伝家の宝刀が抜かれようとしている。

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