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谷村新司の詩「群青」

製品開発時によく使うディスクのひとつに谷村新司があります。高速のサービスエリアで買ったベスト物です。歌の上手さは言わずもがなですが、詩がとても素晴らしいです。特に印象深いのが「群青」という詩です。

わが子に先立たれるほど親にとって辛い事はありません。この詩からはそんな思いが汲み取れます。冬の海に降る冷たい雪が悲しみをより深くするのでしょう。
BGMでこのディスクを流していても、この曲になるや皮膚から魂の奥深くまで染み込んで来る不思議を繰り返し体験するのです。

群青 谷村新司/作詞/作曲

空を染めてゆく この雪が静かに

海に積もりて 波を凍らせる

空を染めてゆく この雪が静かに

海を眠らせ 貴方を眠らせる

手折れば散る 薄紫の

野辺に咲きたる 一輪の

花に似て儚きは人の命か

せめて海に散れ 思いが届かば

せめて海に咲け 心の冬薔薇

老いた足どりで 想いを巡らせ

海に向いて 一人立たずめば

我より先に逝く 不幸は許せど

残りて哀しみを 抱く身のつらさよ

君を背負い 歩いた日の

ぬくもり背中に 消えかけて

泣けと如く群青の海に降る雪

砂に腹這いて 海の声を聞く

待っていておくれ もうすぐ還るよ

空を染めてゆく この雪が静かに

海に積もりて 波を凍らせる

空を染めてゆく この雪が静かに

海を眠らせて 貴方を眠らせる

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