産経ニュース
2011.3.19 23:37
冷却機能を失った福島第1原発の使用済み核燃料プールに向け放水作業を行った東京消防庁の隊員3人が19日夜、記者会見した。佐藤康雄警防部長は19日未明の放水について、「放水直後に放射線の濃度(放射線量)がゼロに近いくらい下がった。(使用済み核燃料貯蔵)プールに命中しているなと思った」と話した。
佐藤警防部長は「敷地内の道路は、津波の影響でほとんどの道路が大型車両の入れる余地がなかった」と振り返り、風向きや放水位置など「どこに停車すれば効率いいか調査してきた」と述べた。
放水に使うホースの接続作業は約40人で行ったといい、「(放射線被曝の影響を避けるため)できるだけ車両から降りないで機械でホースを伸ばした」と語った。
大爆発を起すかもしれない絶体絶命のピンチに追い込まれた状態から、東電担当者、自衛隊、機動隊、消防隊の勇者達の頑張りで希望の光が見えそうな報告がなされた。その陰には米国の強力なバックアップ体制がある事も忘れてはならない。
メルトダウンだけにはならないように、「何とか踏み止まって欲しい!」と、世界中が固唾を呑みながら、祈るような気持ちで見ている今回の福島原発事故である。
日本は戦争による唯一の原爆体験国ではあるが、放射能加害国にだけはなって欲しくないと強く念じると共に、奇跡が起きる事を信じたい。