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松井秀喜引退 目いっぱいに涙…日米100人超の報道陣が集結

2012.12.28 10:02 MSN

【ニューヨーク=黒沢潤】松井が現役引退を正式表明したニューヨーク市内の記者会見場には、日米100人を超える報道陣が詰め掛けた。

紺のスーツ姿で会見に臨んだ松井は、カメラのフラッシュを激しく浴びながら一つ一つ言葉を選ぶように引退理由を語り始めた。

気丈に振る舞っていた松井が突如、表情を変えたのは、自身の野球人生を振り返ったとき。「北陸の小さな街で生まれ育ち、野球を始め、目標の甲子園にも行くことができた…」。目を真っ赤にし、話を続けたものの、「長嶋監督との素振りの時間が一番印象に残っている」と振り返ると、目いっぱいに涙をためた。

米国社会から学んだことを問われ、「すべて実力次第だということ」。引退を余儀なくされたのも「実力」だったとはいえ、名門ヤンキースの4番を務めたのも「実力」だったことを会見場で改めて強烈に印象付けた。




ドラフトで松井を引き当てた長嶋監督が真っ先に掲げたのが、「球界の宝として育てる! と表明した「松井四番1000日構想」だった。国民に夢を与える事を常に考える長嶋監督の期待に応えて松井も順調に伸びた。

松井にとって長嶋監督はもう一人の父親だったのだろう。長嶋監督の思いを引き継ぎ、松井秀喜という男は野球人としてだけではなく人間としても立派であり、日本人の美学を感じずにはいられない。

爪の垢でも煎じて飲ませて欲しい気持ちである。心身ともにリフレッシュし、いつかはジャイアンツの監督をやって欲しいものである。

松井秀喜よ有難う!

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