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ラーメン「日高屋」、バイトにも賞与 人材確保へ制度化

2013/9/21 日本経済新聞

ラーメン店「日高屋」のハイデイ日高は、約6500人いるパート・アルバイト社員を対象とした賞与制度を新設した。勤務時間や業務の習熟度などに応じて年2回、支給額は1回あたり最大10万円超になる見通しだ。景気回復で製造業や建設業の求人は増加傾向。その影響で外食業界では人材が集まりにくくなっており、待遇改善で人手を確保する。

店舗で調理や接客にあたるパート・バイトが社員の大半を占める外食企業が、こうした制度をもうけるのは珍しい。

支給は来年1月から。勤務する店舗が売上予算を達成すれば支給額を上積みする。これまで「臨時ボーナス」の形で年1万〜2万円を支給したことはあったが、制度化した後は1月と7月の2回にする。これに伴う人件費増を年間1億円強と見積もっている。

ハイデイ日高は約330の店舗の大半が首都圏にある。2014年2月期は30店以上を新規出店する計画だが、開業時に必要な人手が集まりにくく、都心部では時給を引き上げるなどで対応している。募集時に賞与制度を告知し、採用しやすくする狙いもある。

求人案件が全般に回復する中で、時給が低めの外食業界では人員確保に苦慮している。今後は人件費の増加が業績を圧迫したり、出店戦略を見直したりするケースが出てくる可能性もある。




飲食業界のパートやアルバイト社員にも年二回の賞与支給制度を設けるのは極めて珍しい。アベノミクス効果による景況感の上昇に伴い、人材確保が難しくなりつつあるのが元となっているようだが、いずれにしても明るいニュースであることには間違いない。

収入が上がるというのは働く者にとって励みになるから、色々なプラス面が出ると共に好循環に繋がり社会のムードが良くなる方向に向くだろう。

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