神田神保町にある、ジャズ・カフェバー 「The Adirondack Cafe」に、オスカーサウンドの中塚さんに連れて行って貰いました。
靖国通り三省堂前交差点にマクドナルドがあります。隣のスターバックスの路地を右に入ると右手に”Adirondack”の看板があります。そのウェルスビルの4階へエレベーターで上がります。
マスターの滝沢さんは、かつてオリジナルレコード専門店を経営していたそうです。現在は商売替えをして、ジャズ・カフェバーを奥さんと一緒に営んでおられます。白い口ひげが、如何にもカフェバーのマスターといった感じです。
オーディオ人はスピーカーに強い関心を示しますが、ジャズの魅力ある音色は上手く出ていると思います。JBL:ランサー99を天井から吊り下げて鳴らしている関係上、中空から空気を動かすので音離れが良いのです。プロの私にとっては、僅かに気になる点がありますが・・・。
マスター曰く、
『カフェバーなので、おしゃべりO.Kです』
会話の邪魔にならない音量ですが、BGMほど頼りなくはない・・・。しかし、ジャズを愛するマインド・エッセンスが、音の奥に見え隠れするところが何とも言えぬ魅力を感じさせます。
そんな隠れた名店の雰囲気が、開店5年という中で既に根付いているところが、マスター滝沢さんの実力なのであります。選曲が素晴らしいのでしょう。
アメリカに住んでいる頃に買ったサッチモの石膏像も、
3.11の地震で鼻が取れてしまったそうです。
中塚さんが言うには、ハンバーグセットがお薦めとの事です。
初めにカップスープが出ましたが、フレッシュな野菜が沢山入った愛情のこもった手作りです。一口飲んだだけで元気を貰えました。
ハンバーガーが目の前に出て来た瞬間!
そのボリュームに先ずビックリ!
食べて更に大ビックリ!
材料が新鮮な事!
ハンバーガーの肉質・味共にとても素晴らしい!
私の胃は、命を頂いたという食材反応が、
力のある料理に出会った時には瞬間にスイッチが入るのです。
出かける時はポケットにデジカメを持っています。
マスターに断り、写真に収めました。
レンズ越しでも、その生命力が漲っているのが分かります。
半端ではない拘りの結晶だろうと思います。私もフランス料理のレストランを25年ほど前に経営したことがあるので、何もかもがガラス張りのように見えるのです。特に感じたのが原価無視という点です。
いくら材料費が高い時でも、妥協しないという姿勢です。オーナーシェフが出す料理にはそれがあるのです。そんな真心のこもった商売は顧客の心に響きます。いっぺんで、Adirondackファンになりました。
オリジナルカップに入ったコーヒーが美味いこと何の!
マグカップの口当たりが最高です。
内側の曲線と外側の直線に至るまでの、
肉厚との三つのバランスが何とも言えません。
この手のカップは外側にしずくとして垂れるものですが、
それが全くありません。
伊万里焼と関係があることもあって、
その辺の私の見る目は肥えているのです。
それと4つ目の長所も分かりました。
湯煎の中にカップを入れて暖めていたのか、
どうしてるかは分かりませんが、
この分厚いカップのどこを触っても温もりが一定なのです。
思わずマスターに、
「このオリジナルカップを分けて頂くことは可能ですか?」
と尋ねると、二つ返事で、
『あぁ! いいですよ!』
私専用の”Adirondack”マグカップが手に入るのかと思うと、
次回の訪問がとても楽しみになりました。
御茶ノ水の「オーディオユニオン・アクセサリー館」に行く際は、
必ず訪ねたいと思います。
皆さんにも是非お勧めしたいお店です。
101-0051
東京都千代田区神田神保町1-2-9
ウェルスビル4F
TEL. / FAX. 03-5577-6811
12:00〜23:00
日曜・祭日 定休