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ローゼンクランツ三次元スピーカー+Velodyneスーパーウーハー

オーディオシステムから感動を引き出します

一つ一つの仕事を確実にこなし、カイザーサウンドは満足と感動をお届けする事をモットーとしています。文化度の高いリピーターとなるお客様はそこに価値を見い出します。江東区のM.Nさんもそうした方です。

今回は『別の部屋にもう一組オーディオセットを組みたい!』との依頼を受けました。三次元スピーカーをご指名です。最後に売れたのが3〜4年前。たしか、1セット残っていたはずだけど・・・、色々探せども見当たりません。エアコン装備のトランクルームにコンテナを三つ借りてあるのですが、その中の一つの奥の方にありました。

納品する部屋の天井高が5メートル近くあるので、スピーカースタンドには高さ調整の効くマイクスタンドを利用して作る事にしました。この方式は、過去にテスト済みなので音作りに自信が持てます。

秋葉原の楽器店で買い求め納品したまでは良かったのですが、真っ直ぐに立ってくれず、シャフトが斜めになってしまいます。値段が値段だったので心もとないと思った予感が的中です。中国製にやられました。

他の物に交換して貰うにも、お店にはそれしか無かったので返金という形になりました。その足でヨドバシカメラへ向かうと、数種類あるもののどれも1本しか置いていないのです。上野店に在庫があるというので、残りの1本を求めて車を走らせます。

教えて貰った駐車場を通り過ごしてしまい、動物園を大きく一周する羽目に・・・。ついていない時はこんなものです。楽器店が軒を連ねる御茶ノ水に行けば良かったのかもしれません。

しかし、天下の秋葉原でマイクスタンドを買うのに、これほど苦労するとは思いもしませんでした。その間に出張等も入ったりしたので、まともにセットアップ出来る迄に2ヶ月近く掛かってしまいました。


スピーカーの高さについての考え方

今度のは中国製とはいえ、日本ブランドなので
さすがにしっかりしています。

スタンドも組み上がり結線も済ませました。


さて、さて、音は如何でしょう!

苦労の甲斐あって、
素晴らしい音になりました!


『こんなに高くするとは思いませんでした!』


天井高に合わせて音のエネルギーが最大になるところに合わせ込みました。一般的にはツイーターを耳の高さに合わせると言いますけど、それは、上下方向に指向性が狭いホーン型スピーカー時代の古い名残りであって、今の時代のように360度の方向へ万遍なく広がるコーン型やドーム型には当て嵌まらない理論なんです。

ソファーに座った時の頭の位置よりも30センチほどスピーカーは高いですが、決して頭の上の方だけを音が通過する訳でもありません。間接音と直接音が上手く重なり合い凄く自然に聞こえます。


スーパーウーハーの追加

一ヶ月ほど経って、次はスーパーウーハーの相談を頂きました。何年か前に買ったお気に入りのVelodyneも、使う機会が無さそうなのでこの際お譲りする事にしました。広島に置いてあったので帰省の時に持ち帰り改めて納品しました。

三次元スピーカーと質の良いスーパーウーハーを組み合わせてやると、それはそれは素晴らしい音空間と臨場感が得られるのです。下手な大型システムなど足元にも寄せ付けません。まるで、”その場に立って歌っているのでは?”と錯覚するほどリアルです。

特にローゼンクランツ仕様は”加速度組立”を施していますので、レギュラー品とは違った能力を発揮します。10年前からこうした先進の設計技術を惜しみなく投入しています。その拘りの設計思想を是非御覧下さい。

■三次元立体スピーカーに関する情報


スーパーウーハー用サウンドステーション

三次元サテライトスピーカーとの響きの調和をもっと上げたい! と思ったのでしょう。『スーパーウーハー用のサウンドステーションを作って欲しい!』 となったのです。一品物として図面を起こし満を持して納品しました。

スタンドと同じハードメイプルで作ったので音速と音色がピタッと揃い、臨場感豊かな素晴らしい音場が形成されました。M.Nさんもどんどん耳が成長され、私をリードする形で要望を出されるのですが、それが見事に嵌るんです。勘の良い方は打つ手打つ手が決まるものなんですね。

サウンドステーションの底の根太は柔らかい米松の柾目で出来ています。床とボード部のハードメイプルとの間を取り持つには、粘り具合としなりが絶妙でちょうど良い塩梅なのです。

和音寸法を用いた設計は音色の美しさも併せ持っています。もう一つ優れた構造は根太の幅をエネルギーの進行方向に向けて細くしてあるところです。両端の長い2本と真ん中とでは方向性を逆向きにしてあります。即ち、エネルギーバランスを聴き手方向時に少し強くしてあるのです。

カイザーピッチで振動の起点を決め、ボタンヘッド・ボルトで加速度組立しているのでリズムと抑揚感がバッチリ出ます。それでいてエネルギーが循環するように双方向性にもしてあるのです。

世にオーディオボードは数々ありますが、ここまで音楽と音を知り抜いた上で設計されたオーディオボードは、ローゼンクランツのサウンドステーションを除いて他には無いと思います。

どんなサイズでも特注で承ります。
ちなみに今回の物は\94,500です。
お気軽にご相談下さい。

セッティング上のテクニックをここで一つ披露しましよう。上の写真で分かると思いますが、ボードの後ろ寄りにスピーカーが置いてあります。普段は真ん中に置くのをセオリーとしてお話していますが、ボードの後ろ側の振動ピッチの2倍、3倍にする事によって音に力と加速が付けられるのです。言うなればメガホン効果のようなものです。

サテライトスピーカーとスーパーウーハーとの繋がりが自然になるようにクロスオーバーポイントを決め、更に音量レベルを調整します。一般に低音は指向性が無いのでどこに置いても良いと言いますが、厳密に言うと最適な場所は幾つか存在します。ウーハーの音の出処が判らないようにしてやるのがコツです。両者の繋がりが良くなると、壁面全体から音が聞こえて来るようになります。


NIAGARA/HBとNIAGARA/St.

音楽を聴く楽しみが次第に上昇し、M.Nさんのエネルギーは留まるところを知りません。今回も電源タップ:ナイアガラ・ハイブリッドを試してみて良かったら、メインの部屋のナイアガラ・スタンダードを三次元スピーカーの部屋へ持って行って使う事になっていました。

繋ぎ替えた時点で底知れぬパワーを見せてくれました!

その変化は凄まじく、全く別のシステムを聴いているかのようです。繋いですぐ故、大雑把な面はあるものの、1時間もすれば全体が馴染みキレキレの生々しさが出て来る筈です。

エージングが進む間に、外したナイアガラ・スタンダードを持って別の部屋の三次元システムに結線します。電源ケーブルはAC-RG2を使います。元が1,000円前後のテーブルタップに繋いでいたものだから、その差たるや凄い音の違いとなって出ました。

これは後戻り出来ません。調子に乗りついでに買ったばかりのリンのパワーアンプにもRG2を繋いで聴いて頂きました。力感がピタッと揃って見る見る音が良くなります。ローゼンクランツの電源ケーブルは威力絶大です。M.Nさんはボーカルとクラシックをメインに楽しまれるので、風合いをとても大事にされます。

前回に続き今回も沢山買って頂きました。

いつもいつも有難う御座います。


帰り際に、江戸の桶職人の作った金魚鉢を見せてくれました。商品として作っているのではなく、精巧な技術を磨く一環として作ってくれたのだそうです。ボンドもパッキンも使っていないのに水漏れしないそうです。江戸にはこうした伝統工芸が沢山残っています。

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