トップカイザーサウンドマランツPA-01モディファイ実験記近所のTさん宅へクリニックを兼ねてPA-01を配達

近所のTさん宅へクリニックを兼ねてPA-01を配達




 暮にPA-01をご夫婦で試聴されたTさん宅へ今日は納品です。20年前の学生時代にアルバイトで苦労して買ったヤマハの1000M、見ればきれいに使ってあります。ずっと可愛がってこられたであろう跡が一目見ただけで雰囲気からして分かります。

 デンオンの一番高いAVアンプを核にパイオニアのCD,DVDのコンパチ機で5.1chを組みオーディオとビジュアルを楽しんでおられる。30インチくらいはあるであろうTVをラックから下ろしてさっそくクリニックです。先ずピンケーブルの方向性のチェックから始めます。よく見るとスペース&タイム製、念の為に一つ確認しましたがさすがは信頼性抜群のブランドだけあって指示どおりバッチリです。あと同じケーブルが3組くらいありましたがもう調べる必要は無い。

 続いて今度はオーディオクラフトのスピーカーケーブル、青いジャケットに赤白の線径100ミクロンくらいが数百本の物、ジャケットに書かれてある文字の方向とは私が調べた限りでは反対である。ご本人も文字の方向に合わせてつないであったので、これは向きを反対にします。テクニカのデジタルケーブルも文字の方向とは反対でした。リア−スピーカーに使っているモニターPCについては文字の方向どおりでした。

 こうして一応全てのケーブルの方向性の確認を済ませてから、今日お持ちしたPA-01を結線しこれから楽しみな音出しです。カイザーに来られた時に最初にかけたリッチ−/バイラークのピアノトリオから試聴です。事前にご主人から音の悩みを聞いていましたが、そんなところはかけらも感じられないほどいい音で鳴ってくれます。ご本人も低音がシッカリとして音に芯があるとおっしゃる。もちろん耳達者な奥さんもピアノの音が全く変わったとご満足、これなら音楽を楽しめますとご両人。

 場合によっては、持参していたBABY/エコをスピーカーの下に使うつもりでしたが、黒檀の2センチ角くらいのキューブが金属製のスタンドとの間でいい働きをしていて、非常にいいバランスで鳴ってくれている。エコはテストすることなく持ち帰りました。

 カイザーで聴いた音と、ほとんど「同じようにいい音がする」とは奥さんの弁。「あの時真空管で聴いた音は本当に素晴らしかった」。しかし我が家でもそれに近い、いい音で鳴ってくれるだろうか?一抹の不安があったそうですが、何の心配も無く生まれ変わったように見事な音で音楽を奏でています。ご主人にとっては奥さんよりもはるかに付き合いの長い、別れることが出来ないと言う1000M。今、目の前で鳴っているのは紛れもなく20年間付き合ってきた彼のもう一人の永遠の恋人である。


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