瀬兵音鏡につきましては、私もYFさんに近しい印象です。つまり写実よりも幾分絵画的という印象の方が強い。元々私の志向するところが、オーディオマニアとしては多分に情緒的ですからそういう風に聞こえる。
つまり、聴き手のそういう部分が琴線に触れて浮かび上がってくるのかもしれません。またそれも鏡の鏡たるべき由縁でしょうか。
一歩下がった表現というのも同感です。元々用具として陶器は発展しましたから成り立ちとしてそういう性格を備えているのかもしれません。
かの北大路魯山人は装飾品としての器を嫌いましたが、この”音鏡”は用途は違えど器そもそもの本質である用具、用美としての基本を具備しているような気がします。
映像にも効果ありとのことですが、私はアナログカートリッジの下にこの皿を置き楽しんでおります。全体にエネルギー感が増し、音楽表現に深みが増します。
ただ、1回目はうるさくなるだけで、2回目からしっとりとした音に変化しました。これがCDの場合との違いです。理由は分かりませんが、ちょっと長めにやらないといけないということかな。
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