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CXとの別れと実らぬ7年越しのC6との恋

終の車はシトロエンのC6ディーゼルにしよう!
 
早々とそう決めた筈なのに・・・


往生際が悪いのだろうか?!

私の頭の中では最後の悪あがき宜しく、

あの車も乗ってみたい! 

この車も乗ってみたい!

と、頭の中で妄想が始まってしまった。


それにはそれ相当の理由があった。

CXファミリアールを1〜2年乗った後、

C6ディーゼルへとバトンは受け継がれる予定だった。


ル・パルナスでC6ディーゼル2.2MTを試乗し、

すんなり行く筈だったのが、

結果はそうならなかった。


私の予想が甘かったのか?

相手の提示に無理があったのか? 

その理由はこうだ!


年月の経過と走行距離の伸びと共に車の残存価値は落ちて行くものだが、20年以上も経って希少価値が出て来た車は、それ以降そんなに落ちるものではない! と、勝手に思い込んでいた節があった。そんな経緯の買い物が私自身初めてだったからかもしれない・・・。

敷かれたレールに乗るだけだったのに、ガクンと落ちた査定に戸惑いを覚え、C6ディーゼル2.2MTとは長過ぎた春となってしまった。それを機に次の恋人像が冒頭の如く次々と私の頭の中によぎり始めたのである。

私の車の発情サイクルは長くて3年、短い時は半年持たない事を考えれば、いつもと変わらないのかもしれない。しかし、「老いらくの恋は手に負えない」と、言われるように、寝ても覚めても頭の中には次に乗ってみたい車が出て来るのである。

いやはや、悩ましいものである。


「捨てる神あれば拾う神あり」と言われるように、そんな時に、馬の合う営業の人との出会いがあった。親切にして頂き、CXを委託で売ってくれる事となった。魅力的な車だったので、問い合わせは結構あったとの報告を受けた。

『かつて、DSに乗っていた方に貰われて行く事になりました』

そんな話を聞かされ、とても嬉しい気持ちになった。


短い間ではあったが、

私以上に大事にしてくれる人の下で、

CXには幸せに暮らして欲しいものである。

この話、続きます・・・

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