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アルファ164の精密検査と修理

現在大掛かりなオーディオルームの設計を仙台で引き受けている。その打ち合わせの出張に併せて、車検受けにて購入のランチア・カッパを宇都宮まで取りに寄る事になっていた。その際、アルファ164で伺えばそのまま点検修理に預けられる算段である。一石三鳥である。

その宇都宮の店は「ダックトレーディング」と言って、ランチアとアルファの代理店をやっている。社長の高林さんはランチア・デルタのラリー仕様の改造も行なっている名うての車気違いであり腕の持ち主なのだ。

オーストラリアのラリー世界選手権に車を出場させた時の自慢の写真を手にスナップを撮らせて貰った。私と同い年という事で、すっかり友だちになってしまった。ラテン車の整備はこれから安心である。ラテン車は乗っていて本当に楽しいのだ。

前回初めて伺った時に、高林さんが大のオーディオマニアである事を知った。店内には銘器AGIのプリと彼自身が30年前に作った真空管アンプがさり気なく置いてある。その内、自宅にある自慢のオーディオシステムを聴かせて貰おう。

持ち込んだアルファ164のワイパー故障の原因は、ワイパーアームのヒンジ部分がボンネットと干渉していたのだ。それにしても両者の隙間はほんの数ミリしか無い。ちょっとした調整の出来不出来でトラブルに繋がり易いのは明らかだ。デザインや空力抵抗も大事だがもう少し余裕を見るべきだと思った。

『164に乗って何か感じませんでしたか?』


「とにかく小回りが効かないですね!」


『そうでしょう!』 

『国営時代の官僚が作った車だから駄目なんですよ!』


F.Rの延長でF.Fを作ったものだから、タイヤの切り角が取れるだけの充分なスペースの確保が出来てないというのだ。タイヤのショックアブソーバーがイージーライダーのバイクのように前傾しているからだと言う。

朴訥としたイメージの栃木人から、かくも切れの良い言葉がポンポンと出て来るとは想像だにしなかった。高林さん曰く、『半年前に脳溢血を患ったせいで、今は滑舌が回らなくて困っている』。かつては機関銃のようにぶっ放していたそうだ。人の事を言えないが、団塊世代恐るべしである。

147(左の写真)と、164(右の写真)の違いをボンネットを開けて説明してくれた。147は真っ直ぐ外に向かって広がっている。164は前傾してるのがよく分かる。その164は普通の感覚で車庫入れしようとしても思ったように車が動かないので、何度も切り返しをするようなのだ。

ハンドルの切れ角はさすがに治す事が出来ないが、ワイパー不良、パワーウインドウの修理、ダッシュパネルの開閉スイッチ、エンジンオイル及びオートマオイルの交換、エアコンのガス補充等、通常の車検よりも念入りに診て貰った。

高林社長から『164の修理が完了した』との電話が、

信州でのセッティング爆音調整中にあった。


『だ、だ、大丈夫ですか!!』


「ハイ! 音量絞るのでちょっと待って下さい・・」


『悪いところが一杯あったけど、全部直しておきました』

『貝崎さんだから安くしておいたよ!』


有難い事に、全部で10万ちょっとで済んだ。

カイザーオペル号に乗って近い内に取りに行こう。


カイザーオペル号をお売りします

この'00式のオペル・オメガは距離こそ15万キロ走っていますが、常に愛情とお金を掛けて調教してある車をご体験頂きたいものです。現在絶好調です。ちなみに整備はヤナセの本社で行なっています。タイヤもほぼ新品です。勿論加速度組立をしていますので乗り心地は抜群です。

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数日待って反応が無いようであれば、

ダックさんにお任せしようと思っています。

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