トップ情報私と車>触覚的な色気に満ちた”ランチア・カッパ”

触覚的な色気に満ちた”ランチア・カッパ”

ランチア・カッパの乗り心地の良さはすぐに分かった。加速度組立を施した足回りの車に普段乗っていると、そうでない車は身体が受け付けないのだが、カッパはそうではなかった。こんな事は初めてである。

120〜130kmの速度で追い越す走りはとてもスムーズ。

宇都宮から仙台まで僅か2台に追い越されただけであった。

杜の都仙台の朝の並木と溶け合うランチア・カッパのインテリア。


ランチア・カッパの素晴らしさは予想通りだったが、ダックトレーディングの整備も一級品である事が証明された。タイミングベルトの交換は契約時の規定事項だったが、エンジンオイルは勿論の事オートマオイルまでも交換してくれた。

エンジンルームを見た時に、

ダックトレーディングの精神を知った。

「綺麗ですねェ!」


『ご飯粒が落ちていても、食べれるくらい綺麗にするよ!』


それ以上に説得力のある言葉はありません。

法定費用、車検整備代、登録費用も含めて21万を切った諸費用は有り難き幸せ。これだけやって貰うとなると、普通のディーラーだと30万は下らないだろう。それにしてもシトロエンのようにハイドロでない車で、この乗り心地が達成出来る事が不思議でならない。

イタリアの高級家具メーカーである、ポルトローナ・フラウ社製シートがとてもリッチな座り心地である。硬くてしっかりとしたドイツのレカロとは全くの好対照。ラテンというお国柄がしっかりと出ている。

一番関心したのは室内の静けさである!

風切音がしないのには驚いた!

タイヤが伝えるロードノイズと、

V6サウンドがマッチして耳に心地良い!

この車のスタイリングを見れば、誰もが納得するしか無いだろう。


その魅力は、シルエットの奥に隠された男性的なクサビ形直線と、ビーナスのような女性の肉質感を連想させるデュアル・セクシャリティーにある。とにかくアール形状の曲率の滑らかさは抜群である。

特に側面のドアーとボディーはまるで一体化されているかのようだ。これ見よがしなフェンダーの膨らみなど必要としない。グラマラスだから要らないのだ。リアーバンパーの側面の風を受ける端部の出っ張りも事実上ゼロと言っても良いほどだ。

仙台に向かう宇都宮インターの手前で、ETCカードを164に挿したまま預けた事に気がついたが、引き返さずそのまま走る事にした。翌日のオーディオルームの打ち合わせが早く終わったので、宇都宮で下りてダックトレーディングに向かった。

下の写真は躯体構造が完成したところだが、この後僅か2ヶ月で完成すると聞かされ驚いた。次回は盆過ぎに施主のH.M氏が、打ち合わせの為に12気筒フェラーリに乗って上京する事になっている。オーディオとクルマ談義に花が咲きそうだ。牛たんを二度もご馳走になっているので、江戸前寿司でお返ししよう。


高林社長にはカッパの乗り心地と、行き届いた整備に感謝の言葉を述べさせて貰った。東京への帰路のドライビングも快適そのもの。ランチア・カッパはリラクゼーションの極みを味わえるのだ。

新妻が夕食を作って迎えてくれる新婚時代の喜びにちょっぴり似ていると思った。マー君の開幕16連勝新記録達成はその最たるもの。料理上手な嫁さんだと放っておいても男は頑張れるのだ。

ちょっと話が脱線気味のようではあるが、男のおもちゃであるクルマやステレオの調子が良いとやる気が起こり、充実した人生が送れるのである。これからのカイザーサウンドの更なる成長に乞うご期待! と、三段、四段論法で結ばせて貰いたい。

餅のような弾力の足回り

ふくよかなシート

ゆるりと上昇するスピード

ランチア・カッパは、触覚的色気に満ちている!

カンツォーネを聴きたくなった・・・

この話、続きます・・・

← Back     Next →