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Benz W124 300TE 不整脈の原因が分かった

代車で借りた軽がキビキビ走るのに驚いた。20〜30キロ走るのだったら何の事はない。新座の金谷オートサービスまで楽しく走れた。ちなみに40年以上前に私が最初に買った車は軽四・ホンダのN360。

「朝早くから有難う御座いました」

『調子良くなったから、エンジンを掛けてみてください』。

確かに不整脈は無くなっていた。

洗浄によって解決してくれたのであれば言うことはない。

あの不安定な症状が出ないことを祈るばかりである。


支払いを済ませ、気分よく車を発進させたまでは良かった。信号で止まった時に気がついた。エアコンのスイッチを入れると、冷気が出るはずの吹き出し口から熱風が出るではないか?! 空調のボタンやツマミをどう触っても変化なしである。強風とともに熱風が出るばかりなのだ。

何てこった!

弱り目に祟り目とはこのことだ!

すぐに引き返した。

アナログ的ではない故障のようだ。複合した問題なのかもしれない。ガスは心配ないレベルだが念の為に補給したみたり、電気系のコネクターを抜き差ししている内にエアコンの機能は回復して効くようになった。

コンピューターがバグっていたのかもしれない。ここがこうだからこうして治ったというよりも、あれこれ触っている内に治った! というものだから心配は残ったままだ。

とは言え、エアコンに気を奪われている内にあの不整脈がまたもや顔を覗かせてきた。厄介な症状である。どうやらエンジンルーム内の温度上昇と関係しているようだ。ヒューエルディストリビューターの不調ではないかとの推測を結論として終止符を打った。

だろう・・・? で部品を調達して若しそうでなかったら目も当てられない。その部品は何十万もするらしい。買った富山の店に今の状況を電話してみた。すると、『同年式の同じ車を何台か持っているので、怪しいと思われる部品を外して交換してみたい』と言ってくれた。

であるならば、悪いところが確実に特定出来て無駄のない修理が出来る。アナログ的に勘であたる仕事と、ヤナセでコンピューター診断も併せてやってみたいとのこと。

早々に陸送で富山まで出戻りとなった。

しかし、エンジン洗浄の効果は素晴らしかった。

外環と首都高での帰りの走りはとても軽やかだった。

何とかエンストしないで無事帰宅できた。


燃料供給の計算をする部品が悪かった

一ヶ月近く経ってアンカーガレージから途中経過の報告があった。

ヤナセでコンピューター診断をすると、3番シリンダーが不完全燃焼との答えが出た。その3番のプラグを新品に交換すると今度は4番シリンダーが不完全燃焼を起こしたそうだ。また、4番のプラグを新しくすると今度は6番シリンダーに症状が移行し、その6番のプラグを新品に変えると初めて症状が安定したというのだ。

その状態で色々テストしているが今のところは安定しているらしい。しかし、プラグの個体差でそこまで燃焼不良が起こるのは余りにもシビアーすぎる。きっとそれ以外のところに問題があると疑うのが普通だろう。プラグを20個ほど買ってどんな現象が起こるか徹底してテストして貰う事にした。

分かって来た事は一度不調を起こしたプラグを使うと不完全燃焼が必ず起こるということだ。ヒューエルディストリビューターの前段に付いている部品で、燃料供給量をコンピューター制御するヒューエルガバナーがエラーを起こしている疑いが濃くなった。

それによって燃料を不安定に多く供給して、プラグを湿らすのではないかというのがどうやら最終結論のようだ。早速その部品を他の車から移植してみたら見事に治ったという報告を貰った。

それ以後の軽快な走りには驚いているという。『124の300TEは何台も売って来たが、こんな素晴らしい走りをする車だとは知らなかった!』。それほどまでにエンジン洗浄技術と加速度組み立てという私の技術の素晴らしさが解ったみたいだ。

部品の老朽化もあるだろうから新品のパーツを取り寄せ、再度交換し二三日試乗して何もなければ引き渡しとなる予定。何とか原因が掴めて修理完了の運びとなり先ずは一安心といったところ。

やっと本妻に会えるかと思うと嬉しい気分になる。

この話続きます・・・

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