貝崎さま
こんにちは。T.Tです。
先日の「オーディオ業界が方向性を誤った・・・・」は、こちらが日ごろから常々思っていることをずばり言っていただきました。まさに溜飲が下がる思いです。いろいろなオーディオファンと出会い、話をしますと、お互い同じ趣味の持ち主ということで話に花が咲きます。
しかし、そのうちにどうも微妙なところで話が通じないことに気がついてきます。その原因はまさに貝崎さんが述べているところにあるのでしょう。またこの手の方たちは「声」を主体とした音楽よりも「楽器」を主体とした音楽を重視する傾向にあるようです。
数少ない話の通じる人は皆ユニットは違えどフルレンジ愛好者です。その次は、2ウェイであってもウェスタンの555やジーメンスのオイロダインのようにひとつのホーンユニットで全域に近いレンジをカバーしているようなスピーカーを愛用している方です。もちろん、「声」の再生を重視されます。同軸はタンノイを2組使いましたが、フルレンジに親しんだ耳には中高域のつながりに違和感を覚えました。(クロスオーバーは1から1.1kHz)。
料理の基本が洋の東西を問わずシンプルなスープにあるように、フルレンジスピーカーがスピーカーの、いや再生の基本だと思います。(日本人の味覚が変わってきた要因はいくつかありますが、寿司のようにスープを必要としない料理が好かれるようになったのも要因かもしれません。)
多くの人はフルレンジ愛好者を一種の「やせ我慢」のように見ているようですが、決してはそうではないことを理解していただきたいですね。
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