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伊豆長岡の元祖黒柳まんじゅう



 僕は派遣社員として働いていて、今の仕事は静岡県内を車で移動して客先で機械のメンテナンスをする仕事をしています。特に東部地域の仕事が多いため、伊豆にはしょっちゅう行きます。仕事をはじめたばかりのころは道に慣れていないため、迷子を繰り返していました。

 迷子になったことは全てマイナスではなく、迷子の先で見つけたお店や物や事、色々ありました。一人のときはいいのですが同乗者がいるときにやってしまって「なにやってんだっ」と怒られたこともありました。今回紹介するのは迷子になったおかげ?でみつけたお店です。

 伊豆は観光地であるため宿泊施設はもちろん、温泉や各種お土産が色々あります。とくにまんじゅうは温泉とセットであるかのように、他の土地でもポピュラーなものだと思います。

 伊豆長岡には温泉まんじゅうの製造元が9軒もあるのです。今はとなりの大仁町と韮山町と伊豆長岡町で合併して伊豆の国市になりましたが、その一町の中に9軒もあるのです。

 全ての製造元のまんじゅうを食べたわけではないのでここが一番とは言えませんが、その内の1軒に「黒柳(くろやなぎ)」というお店があります。ここのお店のまんじゅうは「元祖黒柳まんじゅう」という商品名で売り出しています。

 元祖というのは色々なところで目にするので特に気にしたことはありませんでしたが、今回紹介するにあたって調べてみました。開業は昭和20年で、当時は時代劇の最盛期で撮影によく来ていたそうです。その方たちの定宿になっていた白石館にお茶菓子として初代がおまんじゅうをだしていたそうです。

 戦後、間もないころなので物資がなかなか手に入らないときに人口甘味料ではなく、砂糖を使った本物のお菓子、そしておいしいということで口コミで広がっていったそうです。お土産として欲しいという声もでてきて、今のような箱詰めで売るようになったようです。

 伊豆長岡ではじめてお土産として温泉まんじゅうを売り出したのが、元祖の所以とのことです。

 なるほど、そんなことは知らず食べていましたがこだわって作っているのは感じていました。前の日に売れ残ったものを出してないのです。というのはその日のうちに売れてしまうからです。

 営業時間が4時30までらしいのですが、2時30にいって店が閉まっていたことがありました。その日につくったおまんじゅうですので、箱詰めされていてもほんのりまんじゅうの香りがしていい感じです。車の中がまんじゅうの香りに包まれます。

 そして、まんじゅうは外の皮は若干もちっとしています。皮の内側の生地はふっくらという感じです。アンコはこしあんで、後味にくせがなくさっぱりしています。あんが白っぽくみえるのは灰汁(あく)が少ないためです。口の中の水分を奪っていくような甘さであったり乾いた感じでもなく、かといって水っぽい感じでもなくちょうどいいです。オススメのまんじゅうです。


 通信販売も行っているようです。

 詳しくはHPをご覧ください。

 伊豆長岡温泉 元祖温泉まんじゅう 黒柳


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