トップ情報寺島靖国スペシャル>その8 「バルカン半島JAZZ」

その8 「バルカン半島JAZZ」


 今日も、何人かのお客さんがBIG JAZZを聴かせて欲しいといって来店されました。例によってDAコンバーターの前1点を入れ替えて聴くのですが、皆さん一様に感じることはJAZZのエッセンスすなわちSwingを感じるといいます。


 「いいですねぇ!」。

 「ノレますねぇ!・・・」。

 「じゃ!今度は、これかけてみましょう」。

 取り出したディスクは、正月休みにタップリと聴いたもの。
ssss
TRUMPETS & RHYTHM UNIT

 バルカン半島セルビア出身のDUSKO GOJKOVIC(ダスコ・ゴイコビッチ)のTRUMPETS &RHYTHM UNIT、圧巻は4曲目のRUFUS、5曲目のDONNA LEE、6曲目のTHE AMBASSADORとつづく、息もつかさぬ程のノリで聴かせるところです。トランペッターというより「ラッパ吹き」という形容詞の方が似合っています。ノリノリ状態は聴いていてすごく楽しい気分にさせてくれます。聴衆を喜ばせるコツを心得ているとしか言いようがありません。

 このディスクは’79ユーゴスラビア、ベオグラードで録音されたものですが、普段この地のことは我々なじみが薄いためJAZZとはどうしてもイメージが結びつきません。その為自分ではそういった情報を目にしても恐らく購入はしないでしょう。しかし、いつも買い付けのレコード店のマスターに任せているからこんな掘り出し物にも出会えるのです。有り難いものです。やはりその道のプロです。自分で探してレジまで持っていき、購入する店ではこうした喜びには出会いにくいですねぇ。

 また、このBIG JAZZのサウンドは音楽の波を上下にうねるようにして、まるでイルカが泳いでいるみたいにJAZZを楽しく感じさせてくれます。カートリッジを替えて音楽を楽しむという習慣がありましたが、こんな風に簡単にインシュレーターを入れ替えて音楽を楽しむことがあってもいいでは?全く新しい音楽の楽しみ方です。

 今のところまだ量産体制には入れませんが、気のせいか一気にブレイクしそうな予感がしてなりません・・・。それぐらいJAZZの魅力を引き出してくれるのです。またそれを物語るに余りあるように試聴希望者の数がここに来て増えてきました。


backnext