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「周りに配慮した話し方」


 つい先日のこと、家族三人で川崎市の鷺沼にある豆腐専門料理店で食事をしました。どの部屋からも中庭が見渡せるように、またそれぞれの部屋から庭に出られるようになっております。

 お昼でしたが、一寸贅沢をして3.500円のコース料理を頂きました。

 京風の薄味を美味しく頂き、

 久し振りに”和の心”を味わう事が出来ました。

 
 料理の方は大変満足したのですが、職業柄気になる事に出くわしたのです。それは隣の部屋から漏れてくる話し声です。女性3〜4人みたいですが、どうも一人の声だけが場違いに大きいのです。

 公の場では普通周りの事を配慮して声の大きさに気を配るものです。それが他の人の声は言葉として聞き取れない位の大きさなのに、その人の声だけが異常に大きく筒抜けなのです。今までは心配りの無い人だなぁと思うぐらいの事でしたが、「音のカラクリ」を研究し始めるようになってからは着眼点が変わってきました。

 この人は耳の聞こえ方が良くないからそうした話し方になるのだと。本人は周りの環境もわきまえて話しているつもりなんでしょうけれども・・・、少なくとも自分の耳に聞こえてくる音量は適量と思っているはずです。また、声のトーンも少し下げているつもりなのでしょう。

 このような話し方しか出来ない人は、同じオーディオシステムで音を聴いても一般の人と好みや傾向が大きく違ってくるのが容易に頷けるでしょう。これこそが、その1で書いた「耳と口の関係」にあたるのです。


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