トップ情報最近のニュース最近のニュース2001>博多アートクルーのお客さんのローゼンクランツ体験記

博多アートクルーのお客さんのローゼンクランツ体験記


 ----- Original Message -----
 From: "アートクルー" <artcrew@nifty.com>
 To: "rosenkranz" <info@rosenkranz-jp.com>


  1.   まず、片側だけにローゼンクランツを置いていたのが、両側とも高さが揃ったため、音像の定位が全く良くなりました。 /まずテスト用に、ヨーヨーマのチェロ小品集と山本英次のTO FAZIOLIの二曲目を使用。 ふたつを比較して、カズンですが、低域の力感、伸びる印象、全体に前に出てくる鳴りかたが優れてます。実体に近い迫力を好むならこちらです。 ジュニアは、最低域、中域の音圧ともに少し奥へ引いてます。ただ、高域の表現が倍音に関して繊細さに優れています。山本英次の二曲目の最後に高音が三つ続けて鳴りますが、余韻で、高音の粒子がからみあって消えていく様な表現が綺麗です。 また、音が重なった時の整理がよくできているようです。カズンはそこまでの繊細さは比較すると微妙に足りない感じ。その辺が、製作者の美観が表れている気がします。 繊細さを保ち、ボリュームを上げる、それが製作者の狙いでは、と感じました。

     ジャズ優先なら、むしろカズンを迷わず選ぶんですけど。意外と難しい選択です。結局、最後にA印を後ろに合わせて再確認。ほぼ不満のない状態となりました。つけ加えれば 左右と上下の広がり、微妙ですがJRの方が柔らかくふくらむようです。 結論…JRを六個発注します! それにしても、ドライバー・ホーンを支えてるのに、低域がすっきりくっきりしっかりするのは驚異です。最後にJRでカンターテドミノを聴いてみたんですけど、雰囲気が、少し店で聴くB&Wに近いものがあります。不思議です!

     余談です; アーチェリーでも、シューティング技術以前に、道具の初期・基本的なチューニングをするよう指導するのですが、弓について、物理的に、運動力学的に理解しようとする見方ができない人は、チューニングの重要性を理解できないので、結果が出ないのを自分の技能のせいにしてしまいます。ひいては道具の管理にも不備をきたしてしまいます。オーディオと似てませんか?
  1.   こんにちは 一日たって考えが変わるといけないので、引き続きテストしてます。使用しているソフトは、先日持参したフルトベングラーのバイロイトの第九リマスタ盤とタイタニックです。JRのみを使ってますが、いい感じです。あの第九をかけてみると、今までよりもかなりボリュームを上げることができました。家でテラのボリュームつまみが水平を越えたのは初めて。しかも、その状態で、バランスは崩れず、かなり解像度が上がってます。ボリュームを上げた効果も十分。タイタニックですが、このソフトだけは、今まで音が良くなるたびに聴いていて、必ず、「ここがもう少し」という所がありました。それが見事に、何の不満も感じなくなってしまいました。瞬間的にかなりの音圧で低域を含んだ音が録音されてる部分で、必ず音がごちゃまぜになって迫力をそいでたんですが、そこの問題を軽がるとクリアしてしまいました。ほとんど聴かなかった七曲目〜十曲目など、とんでもないことになってます。…返却、月曜迄待って下さいね。 \(^o^)/
  1.  昼飯食べてたら ふと よからぬ考えが… JRであれだけ効果があった ということは、例えば ローゼンクランツの新製品では一体 どうなるんでしょうか? ルナを買うつもりで、(松岡氏のお奨めで!)テラを聴いたら『聴かなきゃよかった』のと同じで、考えない方がいいような気もするんですけど ('-'*)
  1.  まず、カンターテドミノの 1と6曲目、TO FAZIOLIの一曲目でテストしました。結論から言うと、カンターテ…の一曲目の途中で 購入を決定しました。 / 今日言わなかったのですが、カズンはややエネルギーを持て余しぎみで時に耳にきつい音があり、一方Jrはエネルギーが部分的に食い足りない(松岡さんの言ってた沈む感じ)ところがあり、かなり満足はしたものの、「ひょっとしたら…」という気がしてました。 / ダディは 予想通り、これらの欠点を全て埋めています。 それ以上にすばらしいのは、今のシステムとの相性で、例えばカンターテドミノの合唱で、各パートの旋律を正確に聴かせ、かつ和声の美しさも、豊かな響きとともに表現すること。同曲のこのような合唱部の表現は初めて聴きました。

     また、ピアノにおいては、Jrでは表現できなかった低域の力感と深さ、最低域の倍音が実に品よく聞こえます。/更に、上下左右の空間表現の豊かさについては、明らかな差が認められました。ホーンを使う以上、ある程度の妥協は必要かなと思ってましたが、間違いでした。完全に格の違う世界です。 /全体としてはかなり正確かつ几帳面な印象ですけど演奏の芸術性もきちんと主張できる優れた音になったと思います。

     澤野商会のアントワン エルベ トリオ CORNERSTONE の一曲目など、絶品です!途中の軽いドラムのパートも、良くはずみ、タッチ・音質・広がりとも絶妙です!まさかうちでこんな音楽が聴けるとは、 昔のアートクルーを知る前の私の価値観で言えば、数百万の既成品を買い込んだのより上出来です。 バイオリンはもともといい線いってましたけど、一気に艶(ひょっとすると実体以上の)と厳しいほどの倍音の正確さが加わりました。楽器の個性そのものをつきつけられるような鳴りかたです。/ もう夜中なのでタイタニックを聞けないのが残念です。

     勝手ですが、明日(今日)の返却はやめにして、水曜にします。ごめんなさい。 (●^o^●)   余談です・ブラインドテストで、エアボウを知らず、ローゼンクランツを使用してなくて、既製のスピーカを使用しているオーディオマニアに、この音を聞かせたら一体何と答えるでしょう? どうでもいいことだし、自分の音を人にこれみよがしに自慢するような野暮はしませんが、ちょっと、そんな愉快な想像をしてしまいました。
  1.  こんにちは / 昨日は ちと晃興奮してしまいました。 続きですけど、システムとの相性は恐らく最高にいいのではと思います。粗削りに豪快に図太く鳴らして、圧倒するのではなく、アンサンブルや空間の色気、ライブの熱気、ホールの味わい、演奏者のうなり声、客席のさざめき、音楽の情熱、演出の意図、楽器の特徴、これらの要素の複合としての音楽をじっくり聴くのであれば、狙い通りというか、音がいい悪いのレベルを越えてるような感じです。もちろん今以上というレベルも可能なのはわかりますけど、こういう音は自宅ではまず聴けなかったので、プロのお三方は慣れているとしても、私としては興奮ものです。これからネットワークの処理を整理してみます。今日は残業なしで速攻で帰宅です!
  1.  こんばんは / いくつか今聴いたソフトの結果です /JACINTHAのDANNY BOY ー この曲、今までは録音のせいで声が余分に膨らんでるのか、箱の共振か、判別がつかなかったのが、ダディを使うと マイクの前の声と、録音による人工的な膨らんだ音が区別して聴けるので随分聴き易くなりました。 がしかし、真犯人発見!予想通り、側板が以前よりもかなり振動してました。青いゴム系の、Jなんとかいうベース材がありますよね?あれを幾つか仮止めするだけでかなり違います。ただ材質がこれでいいのかは疑問です。

     ギーゼキングの56年のステレオ録音〜これは ピアノの音が前面に出て、かなりの迫力。古い録音なのにピアノの存在感があります。51年録音のモノラル・ワルトシュタインも早いテンポで弾きまくる迫力と演奏自体の上品さが両立してます。 / タイタニック〜これを聴くと、ローゼンクランツの原理を音で理解できます。確かに、エネルギーと音の情報を全て受け止めて、それがばらばらにならないようにして聴かせています。とにかく今までよりは断然深い音 。/ グルベローバ・ベストアリア集〜これは実は私のボーカルもののお奨め盤なんですが、この手の(ソプラノ)ソフトがもしかしたら一番相性がいいかも。良く声が張ってきれいに伸びてます。頭の上から声が出てるようで見事!つまらないメールですみませんね、こっちは楽しくて \(^o^)/
  1.  こんにちは / あきもせず また… 帰って、インシュレータなしで聴き直してみました。この状態でも基本的には出ようとしている音自体は結構いけてます。低域の開放感はこちらのほうがあります。ただ!それぞれの音が、勝手に自己主張してる状態で、協調性がありまん。結果、音の感動につながる大事なものが相殺されます。ローゼンクランツを使うことで、ぶつかりあっていたたくさんの音が互いに邪魔をせずに素直に相乗効果を発揮してます。その微妙な美しさが、生演奏にはないオーディオの味というものでしょうね。


back