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難産の末の優勝ヤクルト


 ”マジック1”が5日も続いた上での優勝!簡単には勝たせてくれないですねぇ。マジックが点灯してからは負け無しの神がかり的な勝ち方で一気に優勝へ突っ走った近鉄とは好対照でした。この違いが日本シリーズでどう出るのか楽しみです。新しい時代の幕開けを感じさせる初優勝監督同士の対決です。

 この二つのチームの優勝はよく似ていると感じました。どちらも監督が最後まで選手を信じてほとんどメンバーを固定して戦ってきた事。特にヤクルトの場合は脱野村野球を意識させました。監督のいうとうりにやってきて出来た優勝から、今回は信頼され、任されて自分たちで掴んだ優勝という実感があったのでしょう、花が開くのに4年掛かりました。特に怪我で苦労した古田は5回目の今回の優勝で初めて泣いた。しかし、それにしてもこれでこの10年間で5回も優勝した事になり、凄いもんです。

 今年のセリーグは勝率ではなく、勝ち数で順位を決めるという新しい試みをしたが、ゲームの消化数が10ゲームほど早いジャイアンツが勝率でははるか低いのに、首位というおかしな現象があり誰もが面食らった。特にジャイアンツの選手は首位といわれて変な錯覚にさいなまれ、危機感を感じにくかったと思う。このことが今年のペナントを面白く無くした最大の原因でしょう。来年は絶対元に戻すべきです。

 それにしても今年ほど多くの監督が辞めた年は記憶にありません。大きな時代の変わり目を感じます。「ミスター長嶋」、「燃える男星野」、「仰木マジック」、「喧嘩投法東尾」。皆さんご苦労さまでした。有り難うございました。いずれも魅力ある人でした。


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