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ネット上では誰もが値切りの名人


 値段が通らない市場の中で値下げ競争の激化は止まるところを知らない。もう、有名ブランドも何もない、特にネット販売がそれに拍車をかけているという。お互いが面と向かっての商談であれば値切るのも気が引け、程よくブレーキが働いていたものが壊れてしまったようなもの。 

 特に日頃の内向的な自分から簡単に脱皮できてしまう魔力をこのネット販売というものは持っている。ネット上では誰もが値切りの名人になることが出来る。一度その味を占めたらそういう人は何処までも遠慮がないから怖いものです。

 100万円の物を売っても3万円の儲けもないことがあるそうです。よそへ逃げるよりはマシと言う考えなのでしょうか?販売店側もそれに対応しようとして売価を公表しないで個別にメールで見積もりを出し、更によそが安いと判ればどこまででも小出しに下げてくるという話を聞きます。要はごね得なのである。

 このように自信もやる気もなくした商人は、とても親身になった音の相談など出来るわけがありません。こうした悪循環は利益無き売上ばかりで、ましてその上に下取りでも絡めば仕入れ金額よりはるかに少ない金額の売上で、支払日がきたら頭を抱えることになり、今度は資金繰りのためには仕入れを切ってでも売るようになり、空売りや取り込み詐欺が出てくるようになるでしょう。 

 金は払ったが商品が来ないとか、物は送ったが金をもらえない、いろんなトラブルが出てきそうです。売った者勝ちというような無責任な考え方が商人に蔓延するようであればそのしっぺ返しはお互いに相当高いものにつきそうです。

 

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