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「価格の魅力」と「中身の魅力」


● 合併に走る大手企業!

 広島の雄=デオデオと九州の雄=ベスト、この二社は西日本を中心に激しいバトルを繰り返してきました。必ず雌雄を決するのだといわんばかりにである。それと半年にもならないと思うけど名古屋の地域量販やジョ−シンとデオデオは合併をしたばかり。ここにきて家電業界は企業再編がにわかに活気を帯びてきた。これで1兆円を超える規模になるそうです。

 コジマ、ヤマダを筆頭とする北関東勢のY.K.Kに対してのことでしょう。このグループは徹底したローコスト体質、地代の安い場所に簡易的な建物、箱積みの商品展示、持ち帰り中心、そして若くて安い労働力、これだけ揃ったらとても値段では太刀打ちできないと見たのでしょう。

 とにかく企業存続にかけては昨日の敵とも手を組まざるを得ない、三井と住友が手を組む時代ですから、何があっても可笑しくない何でもありの時代に突入です。元々地域量販も価格で市場を席巻してきたもの、かつて自分が制してきた同じ方法で今度は苦しめられている、因果なものです。だから何も言い訳のしようなどありません。

● 価格ではない中身で勝負!
 
 私にはこの光景が、中身を磨かず、若さの魅力だけで人を振り向かせてきた女性とオーバーラップします。次から次に若くて魅力のある人は際限なく出てくるのですからそれでは勝てっこありません。銀座の一流クラブのNo.1ホステスは40代と聞きます、そこにはあらゆる面に自分を磨いてきた不朽の内なる魅力があるのでしょう。

 ですから、私の場合商売の中で相見積もりが出た場合には決して競走はしません。どうぞそちらで買ってくださいと必ず降ります。同じ物を奪い合うことよりも、私に
はもっと別にやることがあるのです。自分の畑に種をまき、自分で耕し、自分で丹精込めて育てた物を気に入って頂いた方に買って頂くという考えです。その製品の性能や魅力を高めることのみに専念していれば、よそ見などしている暇は私には無いのです。

 ですから、ローゼンクランツは量的発展は考えておりません。長所も短所も知り抜いたうえで、自分の物差しをシッカリと持って買って頂ける方と心の交流を持ちながら、人生そのものも共有して行きたいのです。


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