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日本語の特徴と最近の変化


 多彩な表現をもつ日本語
 常日頃から感じていることですが、日本語は「漢字」に「ひらがな」、また外来語の「カタカナ」と非常に多彩です。そうした色々な表現方法を持っていることから、顔の表情一つ変えないで相手に自分の気持ちを伝えることが可能です。その為、言葉に「アクセント」や「抑揚」がほとんど必要なく、またボディーランゲージなるものは日本人にとってはまったくもって苦手です。苦手というよりむしろ必要が無いのでしょう。ですから、そうした様子は欧米人から見ると能面のような感じを持たれるのでしょう。

 アルファベットがもたらす優位性
 片や英語のアルファベットの場合においてはわずか26文字しかありませんから、どうしても細やかな感情を伝えるためには、顔の表情やジェスチャーを存分にまじえながら「抑揚」と「アクセント」を用いることが欠かせない訳です。そのボキャブラリーの貧しさが返って演劇や音楽の感情を表現することにおいては大変有利に働きます。

 自分を出さなくても生きていける国
 また人前に出た時にでも、自分の考えをハッキリ述べないと生きていけない。そういう環境なのでしょう。それとはまったく反対に日本という特殊な極東の孤立した島国においては単一民族ということもあり、ある意味家族や親戚みたいなものですから喋らなくても生きていけるようなところがあります。

 日本語特有の言葉
 日本語特有の言葉として「水に流す」いう、失敗を許す寛大な心を意味する言葉がありますが、これなどは豊富な水に恵まれていることを表わす言葉の代表でしょう。また同じ水に関連した言葉でも、「垂れ流し」という言葉は四方が海に囲まれていることから異国から文句を言われることなくやれて来た事を物語るような無責任なことの表現であります。そうしたことがありがちだから「お天とうさんが見ているよ!」という戒めの言葉が子供に対して使われてきたのでしょう。しかし今やこの言葉も死語と化してしまったようです。

 その場の空気
 自由にモノが言えない雰囲気のことを指すことばとして、「その場の空気」ということも日本語独特のものでしょう。会議の席で意見のある人は?、と挙手を求められ「意見は無いですね!、はい、それでは全員一致ということで決まりました」。こうした「喋るな」、「でしゃばるな」、「文句は言わせない」という暗黙の押し付けのようなものをよく感じることがあります。このような歴史から自分を「押し殺して喋る」と言うことが自然と身についてきたのでしょう。

 独特な抑揚の喋り方
 それと関連したことで、「独特の抑揚の喋り方」を最近多くの若者から耳にします。ギターのことを「ギターァ」、クラブのことを「クラブゥ」、これなどはアクセントが最初に来るのが正しい発音です(もっとも「Guitar」と本当の英語の場合は最後に強いアクセントがきます)が、それを語尾に持ってきて、それもアクセントは弱く喋る。また地方なまりを出したくないという気持ちの現われからなのか、アクセントの位置をどこにも置かない喋り方も目立ちます。

 付和雷同
 ここ20年いじめという問題が深く根を張っています。そうした環境の中での生き方の知恵としてハッキリとした言い回しをしない方法を身に付けたのでしょうか?。付和雷同型に陥るようであってはいけません。そうした点ではこの国は改革と言いながら、むしろ後ずさりをしているのかもしれません。自分の考えをきちんと述べることが「でしゃばる」という風にとられかねないこの国の空気は、今日のように狭くなった地球ではもうまったく通用しません。我々一人一人の力で変えていかなければなりません。

 議論を戦わすことが得意な団塊世代
 私は団塊世代ですが、子供のころはまだ戦争が終わって間もない時代ですから「貴方達はもう今までとは違って自由にモノが言えるんですよ」という風に教えられてきました。その言葉は今も強く脳裏に焼きついています。ですから自分の思いや考え方というものを表現することにおいては何の抵抗も感じることはありません。また当時は議論を戦わすことを世間が歓迎しているようにも感じることが出来ました。ですから将来に夢を感じることが出来る非常にいい時代だったと思います。

 どう変わって行く?これからの日本
 正に今、日本は変わらなければならないということだけは皆さん感じているようです。果たしてどのように今後の日本は変わっていくのでしょうか?


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