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松岡修造のテニス教室


 N.H.K.のラジオ番組の中で、子供達がテニス界の第一人者である松岡修造に色々と質問をしていました。それが「ふっ!」と車の運転中に耳に入ってきたのですが、「どんな風に答えるのかなぁ?」と、興味を感じて聞いていました。すると、さすが!、世界の松岡です。全く無駄の無い言葉で、子供にとって分りやすく簡単明瞭に、また、それでいてやる気が起こるように答えるのです。

 その一つに、「フォアーで球に回転を加えて打ちたいのですが、なかなか思うように上手くいきません」。「グリップの正しい握り方などありましたら教えていただけませんか?」。という女子高校生の質問。

松岡
 「グリップの握り方に一つの答えはありません」。「10人いれば10人違っていていいのです」。

 と、彼は開口一番こう言い切ったのです。(これで、女の子は先ずホッとした様子。その後、彼はこう続けました)。

松岡
 「自分のお腹あたりの高さでラケットでマリつきをするようにしてみてください、その時の握りがその人にとってのフォアーの握りなのです」。(これには参りました。安心出来ると同時に自信が持てるようになります)。

 また小学3年生の男の子の質問、「2歳年下の弟は球にパワーがあって、ポイントを取られる事があります」。「兄の僕としては負けたくないのですが、どうしたらいいでしょうか?」。

松岡
 「テニスでポイントを取られる事を気にしていたらキリがありません。その事は忘れて、気持ちを入れ替え、次のプレーに集中することが大切です」。「弟の苦手なことは何かありますか?」

小3の子
 「ハイ、打つのに球がバラケます」。

松岡
 「そうですね、誰にでも苦手な事がありますね」。「それが分れば君がコートの右に左に打つと、弟は上手く打ち返せませんね、そのように、相手の苦手な所を攻めればいいのです」。「そして、最後に勝てばいいのです」。「分りました?」。

小3の子
 「ハイ、ありがとうございました」。

男の子からの質問
 「パワーのある球を打ちたいのですが、どのような方法がありますでしょうか?」。

松岡
 「先ず正しい姿勢が一番大切です。今あなたの姿勢はどうですか?」

男の子
 「ハイ、少し猫背で椅子に座っています」。

松岡
 「普段から胸を張って歩いたり、いつも姿勢に気をつけてください、強い球を打つには姿勢がよくなくてはいけません」。「そうすれば、強い球が打てるようになりますよ!、分りました?」。

男の子
 「ハイ、分りました」。「ありがとうございました」。

 とにかく驚きました。私が想像していないような答えばかりでしたので、尚更のことでした。しかし、いずれの答えも「なるほど!」と、唸らせられるものばかりでした。  


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