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ローゼンクランツのロングセラースピーカー


MODEL SP-JV(Perfect)

 そんなに数多く売れるわけではありませんが、確実にコンスタントに売れて行っているのがフルレンジスピーカー「SP-JV(Perfect)」です。30年以上の歴史を誇るジョーダン・ワッツの不朽の名作=「モジュールユニットtypeV」を、響きの美しいハードメイプルの無垢木で組み上げた密閉のエンクロージャーに収めています。

 その拘りは半端ではなく、縦方向に継ぎ目のない2メーターの1本通しの寄せ木を特別に誂え組み上げています。ローゼンクランツの最大の特徴である、素材自身が持っているエネルギーの方向性を徹底して管理した上で、L.R1枚の兄弟の木から組み上げますので、響きが美しく揃い、壮大なハーモニー空間を創出します。

 その確かで気の遠くなるような作業の一つに、エンクロージャー内部の補強材に至っては、全て縦・横・高さの3次元管理をして組み上げているのです。スピーカーターミナルについても何組ものモノを一旦全部バラし、独自の方法で方向管理した後組み直した物を使います。

 その拘りから生み出される魅力は、アコースティックな響きの音色だけではなく、持ち前の強力なマグネットとダンパーレスのフレキシビリティーに富んだメカニズムが叩き出すアグレッシブなサウンドの魅力も、他のスピーカーでは決して味わうことの出来ないものです。

 スペックばかりで導いていこうとする業界の動きには、辟易としている方達も少なくはありません。何がリアリズムなのかと言うことは、「時間軸に対するユニットの追随性」と「エネルギー軸に対するリアリズム」が一番の決め手となります。真の音楽ファンの方達はそこらあたりの事も十分に知り抜いているのです。

 ですから、「不変の音」、「素の音」、「裸の音」を求めているといっても過言ではありません。すなわち本物を追求する動きがここに来て顕著であります。


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