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真空管オーディオフェアー


 9月22日(日)同じ日に「真空管オーディオフェアー」、「ハイエンド・オーディオショウ」、そして「インターナショナル・オーディオショウ」と3つのオーディオショウがありました。その中でお茶の水の損保会館で開催されていた真空管オーディオフェアーを見学してきました。

 同じ会場で、今夏A&Vvillageが主催したオーディオワールドより少し来場者が多かったように思います。真空管ファンは根強いんだなぁと改めて感じました。商売柄一つ興味を持ったのは、どのメーカーも価格帯が30万円台と打ち合わせをしたかのように皆さん同じなんです。


 先ずその事に驚かされました。そこまでの値段でないと売れ行きが極端に落ちるのだろうと思います。ローゼンクランツでも真空管アンプは作っていますけど、妥協しないでキチンと作ったら、とてもその値段では出来ないと思います。しかし、皆さんコストを抑えることに長けているのか、あるいは売れて何ぼだから、したくないことでも売れる為にはするのでしょうか?。そこは消費者の皆さんの判断を仰ぐことになる訳です。

 もっとも、当社のようにペアーで10万円近くもするような球は使ってはいませんので、それで可能なのかもしれません。それと、目的が真空管アンプのショウですから、トータルでの音作りという点に関しては、なんとも皆さん無頓着みたいですねぇ。もっぱら、ステレオはアンプさえ出来が良ければ、いい音がするんだと言わんばかりに感じます。


 総体的に自作マニアが多く、実際にアンプが組み上がって音が出た時の感激が何とも言えないのでしょう。素晴らしい音楽家の演奏を少しでも良い音で聴きたいといった願望の音楽愛好家の方達は少ないように見受けます。

 趣味としての色々な形の楽しみ方があっていい訳ですから、自ずとフェアーの訴求の仕方が違って来るのはむしろ当然な事ではあります。インターナショナルオーディオショウを先に見て来ましたので、これまた全く客層の違いにビックリしました。

 勿論、音の好みも大きな違いがありました。方や大変ゴージャスなサウンドを聴かせていましたが、それからすると、こちらは少しレンジの狭い音が少し気になりました。どちらも私の目から見ると両極端に感じるのですがいかがなものでしょう。両者の良い所を上手く融合させた音が私の好みとする所だと言う事が、今回特にハッキリ認識出来ましたので大いに勉強になりました。


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