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「BIG松井」と「Little松井」


 南ちゃんが司会している深夜のスポーツ番組で西部ライオンズの松井稼頭央選手の事を取り上げていました。また、改名した名前がいいじゃないですか、稼ぎ頭の真ん中と言うのですから。そうです、Thirty,Thirtyのトリプルスリーを達成したすごい選手です。野球に詳しくない方には何の事か分からないかもしれないですが、実は、打率3割以上、ホームラン30本以上、そして30盗塁以上の打って、走っての出来る野手の勲章のような記録です。

 それも、ブッちぎりで半端ではない数字でやってのけたのです。長い歴史の中で彼が8人目ということですから、その記録が如何に大変なものであるかと言う事が容易に理解出来るでしょう。最近では、今年引退を表明したダイエーの秋山選手、そして現役で一つのチームに二人の選手がいるのが、広島カープの野村選手と金本選手です。

 その松井選手の何処が凄いかと言う事なんですが、彼はPLからピッチャーで入団したのですが、すぐ野手に転向し、元々右利きだったのをスイッチヒッターとして大成したことです。去年あたりから左の打席でのホームランが右より多くなって来たと言うのです。普通では有り得ない事です。

 2〜3年前に当時コーチだった須藤氏から、左と右では人格を変えろと言われてから成績が良くなったと言うのです。「左脳」と「右脳」を最大限に生かし、左打席は理詰めで、右の打席では本能に任せてと言う事らしい。

 今年の成績の内容を見ると、本来苦手のはずの左で総数35本のホームランの内の26本を打っているのです。残りの9本が右の打席。全く数字が反対になるのが普通のはず、私にはどう考えても信じられないのです。

 そして、同じスイッチヒッターであった野球解説者栗原氏の説明によると、去年73本の大リーグホームラン記録を作った、サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズ選手と同じフォームで打てていると言うのです。世界一のバッターと同じフォームをたった数年で身に付けたと言うのですから、とんでもない運動神経の持ち主なんでしょう。

 6〜7年前でしょうか、シーズンが終わった大リーグとの親善試合で、向こうの選手達から巨人の「ビッグ松井」、そして「リトル松井」と呼ばれるようになり、一躍名前を売ったのがついこの間のように記憶しています。

 二人とも大リーグでやってみたいと言っていますので、その内、海の向こうでの活躍が見られるかもしれません。また、寸でのところで三冠王を逃がしたゴジラと言い、二人は凄い成長を遂げた1年でした。


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