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音楽の友社からミラクルサウンド・スクリーンを聴かせて欲しい


 いざ音楽の友社へ

 音楽の友社から10種類余りのルームチューニング関係の商品を一斉試聴するので、ミラクルサウンド・スクリーンを貸して欲しいという依頼がありました。「レコード芸術」と「ステレオ」の2誌で有名ですが、今回初めてお伺いする事になりました。

 飯田橋の近くの神楽坂というところです。一方通行の細い坂道を数百メーター上ったところにありました。レポーターの村井さんを誘って私の車で一緒に訪問です。玄関入ってすぐの所が試聴室です。

 スピーカーが壁に近すぎる

 30畳前後はあろうかという広い部屋で、本日のモニターに使うのはB&W802とアキュフェーズのCDとアンプです。とりあえず音が出るようにセットされていましたが、余りにもスピーカーが背後の壁と近すぎます。


 ですから、音が後ろから覆いかぶさるような鳴り方をしているのです。そこで、今日の企画の責任者である今泉さんに許可を得ると同時に手伝ってもらいながら、村井さんの耳で音の良いポジションを選択してもらいます。

 
 空間の時間軸の調整

 最初の位置からすると80〜100センチ位前に出しましたでしょうか、とりあえず、私の感覚で良さそうなポイントを見つけ、コロの付いた802を動かします。音にはこのコロはよくないのですが、移動さすにはこれほどいいものはありません。


 最初に仮決めしたポイントは、後ろの壁からスピーカーのフロントの内側の角が140センチの位置です。このポイントでひとまず聴いていただきますが、この部屋の主である今泉さんが、その音の激変ぶりにとにかくビックリされたようです。

 偶然にもいいポイントに入ったみたいです。

 この調子ならスイートスポットからほんの2〜3ミリの幅で来ているのではないでしょうか。

 波動コントロールの説明

 ここで、前後に80ミリずらせば、

 今の音と180度正反対の音になりますから敢えてやってみましょう。

 と説明しながら、後ろ方向へ80ミリ下げてみます。

 案の定低音はボテボテで高音もきつくなりました。

 これには、みんなすぐに分かったみたいですから、

 次はその間の135センチの位置にしてみます。

 大分よくはなりましたが、最初の音には到底敵わない音です。

 
 さすが地獄耳の村井氏

 さらに、137.5の位置にして聴きます。

 3秒としないうちに、それでも村井さんは最初が良いと言う。

 とうとう、138.75センチのポイントで聴いていただく事になりました。

 これは、最初の140センチのポイントから1.25ミリの違いがあるだけです。


 この間、5分も掛からなかったでしょう、

 このようにして、あっという間に最終ポジションが決まったのです。

 この事を村井さんには口が酸っぱくなるほど説明こそしていたのですが、実際に、実演体験して頂くのは今日が初めてでした。これから、この空間の時間軸の問題点をしっかりと提起してくださる事でしょう。


 私自身もこの最近、色々なお客さんのところで実験と訓練を積んできていますので、耳は冴えているし、自信にも満ち満ちているのです。そんな事で、傍におられた他のスタッフの方達にもよくよく理解して頂けたみたいです。

 天井の梁が邪魔をしていた?

 『試聴室の天井の中央部を横切るように、数十センチの梁が垂れ壁のような形であります』。

 『それが悪さをするので、影響のない所でと思って、

 今までは随分前で聴いていたのですが、

 今日の鳴り方の変化でスピーカーのポジショニングの重要さがよく分かりました』。

 と今泉さんはおっしゃる。

 
 ミラクルサウンド・スクリーンの試聴

 本来は価格の安い物から順に試聴していくのでしょうが、私の事を気遣ってくれたのかミラクルサウンド・スクリーンを一番最初に聴いていただく事になりました。例によってスピーカーの軸上の後ろにセットします。

 少し近いのか音が窮屈な感じです。そこで5センチほど後ろにずらして再試聴です。大分立体的になってきましたが、私としてはまだ満足ではありません。しかし、今日は他にも沢山の商品の試聴をしなければならないので、ローゼンクランツだけに時間を割いていただくわけにはいきません。

 そこでもう一つ、村井さんから注文が入りました。

 『ミラクルサウンド・スクリーンの振り角によって、音の調整が出来るという事ですが、

 そこんところの違いを聴かせて頂けませんか?』。

 と言うものです。


 ちょうどバイオリンの曲でしたので、

 「分かりました、それではうるさくならない程度に、

 スリリングな音を出すべく調整してみますので聴いてみて下さい」。

 といって、ポールの半分の幅だけ内振りにしてみる事にしました。

 『たったそれだけで、こんなに激変するんですか?』。

 「そうなんです、もの凄いエネルギーを発しますから、

 こうした変化になって現れるんです」。

 これでシッカリと納得された様子の村井さんは、次の製品の試聴に入る事になりました。


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