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高校野球の指導者


 今甲子園野球も佳境に入ろうとしておりますが、その中でも春夏連覇の掛かっている愛媛の済美高校が気になっております。「あれ!?、見た事ある文字だなぁ!」。でも、私の知っている済美高校は女子高だし、それにしても同じ名前とはどういう事なんだろう?。今年の選抜大会、そんな疑問を抱きながら彼らの試合を見ていますと、2年前に男女共学になって野球部も創部されて3年目になったばかりという事が判明しました。その内、あれよあれよという間に優勝してしまったのです。

 実はその済美高校なんですが、私が生まれ育った所から300メートルぐらいの所にあるんです。その事も親近感を覚える大きな理由なんですが、実はそれよりもチームを優勝に導いた上甲監督に興味を強く持ちました。歳も私と同じで56才です。

 20年ほど前にも宇和島東高校を初出場で初優勝に導いた監督です。何という強運の持ち主なんでしょう!、二度も初出場初優勝を成し遂げたのです。その宇和島東とて、私の学生時代には進学校としては有名でしたが、野球ではまったくといってよいほど無名でした。まして、済美の場合には創部3年目ですから、野球部に限っては先輩なり後援会等も充実している訳ではないでしょう。そんな環境の中でですから、いくら運が強くともこんな事は普通では不可能でしょう。そんな不可能としか思えないことを現実にやってしまったのだから、この世の中何があるか分りません。

 高校野球界には有名な監督は何人もいます。PLの中村監督、箕島の尾藤監督、常総学院の木内監督、池田の蔦監督、横浜の渡辺監督、智弁和歌山の高嶋監督・・・私の記憶ではこうした人の名前が思い浮かびます。その中でも一番の強運の持ち主が上甲監督ではないでしょうか。

 テレビに映る顔からしか私達には分りませんが、結果を出す人というのは、厳しさの裏に同じかそれ以上の愛情を持っているから多感な高校生も信頼してついて来るのでしょう。そんな優秀な指導者達の顔を見ながら私は勉強しております。


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