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中国残留孤児問題
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戦争が引き起した負の遺産 |
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首都圏に住む永住帰国した中国残留孤児40人が、「早期帰国実現や帰国後の自立支援義務を怠った」として、国に対し賠償を求めた訴訟で東京地裁は請求を棄却しました。
全国規模で十数裁判所で係争中の集団訴訟であります。昨年12月に神戸地裁においては国の賠償責任を認めたものですが、これで3判決中2件は原告敗訴の結果となりました。
「国に帰国実現義務なし」との判決には私も納得行きません。中国大陸進出の結果起こった家族離別です。残留孤児となった方々には何の罪もありません。
終戦直前にソ連軍が参戦してきてあれよあれよという間に起こった事です。逃げるに足手まといになる子を捨てざるを得ない親の気持ちたるや、我が命に換えてでもと思うものです。誰が好んで我が子を他国の人に預けましょう・・・。
まして、大半の人が言葉も喋れない赤ちゃんだった訳です。何をおいてもその同胞を見捨てるような事があってはなりません。ましてや、今の日本は世界第2の経済大国なのですから出来ないことはないはずです。
一人頭3,300万円の賠償請求金額が多いか少ないかは別として、国民の納めた税金はこうした事にこそ最優先して使われるべきです。
司法が冷徹な判決を下したのであれば、次なるは国民が選んだ政治家がその人達を救う特別な法律を作って欲しいものです。
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国民の事を思う優しさが見えた瞬間 |
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すぐ翌日には、安部総理大臣が原告の人達と会って、「急いで支援策を考えたい」と答えていたニュースを見てとても嬉しい気持ちになりました。
異国の地では言葉に表せないほどの差別や冷たい仕打ちもあったでしょう・・・。一人として肉親がいないのですから、誰に甘えることも出来ない本当に辛い人生だったと思います。
それなのに、「祖国に帰りたい」と夢にまで見た思いが、帰ってみたら住み難い冷たい国であったというのであれば、何の為に生まれてきたのか国を恨みたくもなるでしょう・・・。
原告である一人のご婦人が、「昨日は地獄でしたが、総理が話をきちんと聞いて下さったので今日は天国です」と言っていたのがとても印象的でした。
残りの人生、日本人に生まれてきて良かったと思って欲しいものです・・・。
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