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今こそ日中関係が良くなる大切な時



 ここ数年中国は靖国問題を中心に日本に対してナショナリズムむき出しの感がありましたし、言われっ放しの日本はというと、中国産の食品に対する不信感が一気に募り両国の関係は対立構図が目立っていました。

 そんな状態から大きく変わるかもしれない節目となるであろう内容の記事が27日の毎日新聞に載っていました。

 それは中国の人民日報ネット版のサイトに中国青年報の論文「日本がなければ改革・開放は異なっていた」というのが転載されたとある点です。

 中日友好条約締結30周年を今年迎えられた事は偶然ではなく、中国の改革開放と日本の協力は分かちがたく強く結びついていると指摘しています。

 30年前にケ小平が訪日して平和友好条約が締結された際に、日本をモデルにして改革・開放の百年の体系を定めたと論文は書いてあります。また、日本から受けた円借款の500億円は外国から受けた援助の三分の二を占める大きなものであったと感謝も述べています。

 胡主席、温家宝首相も戦後日本が経済大国になった評価をすると共に、一方では一定の距離感をもって対等な国と国の関係として日本をとらえようとする姿勢は崩していません。

 論文は日本無しでも改革・開放は前進出来たと推測出来るが、異なる方式であり内容になっていたであろうと言っています。でも、歴史は日本をパートナーとして選択し、それを改革・開放のブースターの一つとした事は間違いではなかったと締めくくっています。

 有人宇宙衛星打ち上げ成功であり、北京オリンピックの成果を機に、日本への憧れから「日本何するものぞ」との自信に変わったことは間違いありません。

 しかし、このような論文が書かれたのも、行け行けどんどんにあった急成長から、世界不況によって夢から覚めたかのように踊り場が見え、そして一気に下降線を辿り始めたからに他ありません。

 いずれにしても謙虚になろうとしてる中国と仲良くなるのは今が大切です。両国の政治家の手腕が問われる時であります。


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