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初優勝おめでとう! 旭天鵬

旭天鵬は初日につまずき、●○●○●と、
黒星が先行する形の2勝3敗で五日目を終えた。
こんなスタートの旭天鵬の優勝を誰が予測出来たであろう。

平成4年にモンゴルからやって来た6人の中の一人である。
自分に憧れて入って来た朝青龍、白鵬、日馬富士といった後輩達が、
あっという間に横綱大関まで駆け上って行く中で存在は薄れるばかりだった。

何の変化があったのか? 6日目から破竹の10連勝。
そして優勝決定戦で栃煌山を破って優勝してしまったのである。
37歳8ヶ月は初優勝としては最年長記録らしい。

『優勝パレードの旗手を勤めさせて欲しい!』 
憧れであった同胞の先輩を立てる、
横綱白鵬のその申し出に、ほろりと来るものを感じた。

海を渡って苦節20年、
「初めて手にした賜杯は如何でしたか?」
の優勝インタビューには、『重かったです!』
そして、『信じられない!』 の言葉を、
何度も繰り返し、喜びを爆発させた。

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