トップカイザーサウンドマランツPA-01モディファイ実験記15万円のアンプに「本物の職人の魂」を、私は見て取った

15万円のアンプに「本物の職人の魂」を、私は見て取った




 マランツからプロフェッショナルシリーズとして11月発売予定のプリメインアンプPA-01の音を聴きました。価格は15万円の予定だそうです。

 とにかく音は今まで聴いた石のアンプの中ではピカイチです。間違いなく100万円以内のアンプでしたら文句なしにNo.1でしょう。

 全てにパーフェクトです。浮いた85万円でスピーカーからCD、ラック、ケーブル、インシュレーターと全部揃ってしまいます。ローゼンクランツの完璧なコンディションの中に入れて聴いても、球とか石とかの概念を超えてそこには純粋に音楽が存在するだけです。

 とにかく小手先や小細工は一切なし、真っ向から勝負してくる正に本物です。

デコレイティブな物は一切排除した音質重視設計

 何が凄いかと言うと私がいつも聴いている、200万円もするローゼンクランツの最高級のC-1EXとP-1EXのパーフェクトモデルからつなぎ変えても何の違和感も感じない事です。

 ということは全ての項目に於いて、私が気の遠くなるような時間をかけて作り上げたものに近い音をこの限られた予算の中でやってのけている訳ですから、この人は空恐ろしい能力を持っています。誉め過ぎかもしれないけど「日本においておくのはもったいないね!」。

 私の場合はこの音を5秒で見抜きました。


 見た目の通り非常にシンプルで理想的な配置バランス。

 中心からエネルギーが発生し周囲に振動が巧く逃げて行くこのコンストラクションが心地よい揺らぎを生むのであろう。



 日本のメーカーからこんなアンプが出てくるなんて信じられません。

 作った人の頭の中には確固とした音のイメージがあるのでしょう。

 私にはその彼の頭の中が透けて見えます。大きな組織の中にいてこれだけ製作者の想いが音を通して出て来た例は日本製では過去に記憶が有りません。

 ざっと私が感じた音の感想を書いておきましょう。

  • 音の反応の速さ。
  • 切れのいい音。
  • スピーカーのドライブ能力。
  • 低・中・高の見事な音のバランス。
  • 音の消え際の美しさ。
  • 人肌の温度感。
  • 心の優しさが音に出ている。
  • 音に品格まで備えている。


← Back     Next →