トップカイザーサウンドマランツPA-01モディファイ実験記私は、PA01のアンプでショックを受けました

私は、PA01のアンプでショックを受けました




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 From: "S.I"
 To: <info@rosenkranz-jp.com>
 Sent: Sunday, January 05, 2003 11:11 PM
 Subject: PA-01 試聴の感想について


 こんにちは、I の弟です。この度は、試聴機RK-PA01御貸し頂きありがとうございます。まあ、私の兄が借りたのですが、ちょうど実家に帰る機会がありましたので、兄の部屋での試聴となりました。正直いって私は、このアンプでショックを受けました。

 兄の主な機器としては、マランツPM14、ノーチラス804、ビクターXL-Z999EXで、アンプとCDプレーヤーにPB-DADDY、スピーカーにPB-JRU(H)を使用していました。以前は、PBは何も使用していなかったので、変化が有るだろうと思って聴いてみましたところ、くせのない音に変化していました。

 しかし、この時点では私の持つ機器よりもいい音とは思いませんでした。次に、PM-14をRK-PA01に変えての試聴を行いました。演奏が始まって2,3秒で私は、ショックを受けました。どうショックを受けたか、これから述べたいと思います。


 1、ローゼンクランツの音”RK-PA-01”は、遠くの1点を見つめている。

 瞬時にそう感じました。私は、学生時代合気道をやっていました。それこそ1日中そのことばかり考えていました。それがきっかけで数多くの名人に実際に技を学ぶことができました。

 その中の一つに、”合気道の目付け”について教わったことがあります。実際相手は1対1だけでなく、1対多人数ですから、全体と一人一人を詳細に見る事ができなければ、たちまちのうちにやられてしまいます。

 合気道開祖の言葉に、

 「相手の目を見てはいけない」。

 「相手の剣を見てはいけない」。

 「相手を見てはいけない」。

 という言葉があります。では、どこを見るのか?。はるか遠くの1点です。この目付けで街を歩けば、全体かつ詳細すべてが見えます。ローゼンクランツの音を聴いた時も正にこの目付けだと感じました。

 これこそ名人の目だと。聴き始めてすぐわかるのは、高域の独特のエネルギー。それがこちらへ飛んできます。このエネルギーは、私のシステムCECのベルト式プレーヤーにスタビライザーSTB-51をつけた時のものと性格は、同一でした。しかしRK-PA01は、さらに強力でした。しかも音量を大きくしなくても、等身大の生き生きとした演奏を感じることができます。


 2、ローゼンクランツの音は、合気道における”呼吸力”を持っている。

 呼吸力とは、体の個々の力が集中して生まれる強大な力。合気道修練者は、これを求め、日々修行します。呼吸力なしの合気道は、ただの人を痛めつける柔術にすぎません。呼吸力は単に練習だけでは、掴めません。感性、素質も十分に必要です。名人と呼ばれる人はこの呼吸力をもっているからこそ高齢になっても神技が出せるのです。自我で腕や足等の力などいくら鍛えても深遠な合気の世界には、到達できないでしょう。

 私が今まで聴いたアンプ等の表現力は、解像度がどうだの、低域がどうだの、そればかりとらわれ本来の力が出ていないようにさえ思えてきます。


 3、私の悩みが喜びと希望でわくわくするようになった。

 当初より私が求めていたのは、よくブラスバンドの行進、結婚式で合唱団が歌うとき等に感じる生きた音楽。それでいて、等身大の表現はできないのかというものでした。しかし、あるA社を除いては、どれもこれもべらぼうに高価な上、うるさい音でした。

 キャッチフレーズは、空気感まで表現するだの、気品のある音だのとうたっていましたが、一度も鳥肌が立つような感動を覚えたためしがありませんでした。それよりはと思い、A社の機器を購入しました。その音は、確かに聴き易く音楽も感じましたが、なにか全然熱くなれません。

 「なぜだ?」。そのとき丁度ステレオサウンドの本で、ローゼンクランツの記事を見つけました。「これじゃー!」と思い電話したところ、まさか、社長じきじきにお話とは変ったとこだと思いました。初心者の私にもわかり易く教えて頂きました。そこでスパイクとPB-JR.とSTB-51を購入することとなりました。

 その効果は大きかったのですが、私は、まだ熱くなれませんでした。その時、貝崎さんは謙虚にも私の悩みに、スピーカーを能率の高いものにと指導くださったのですが、まだ買って1年にも満たなかったので、いくらなんでもーと思い、今思えば、その時なぜPA-01を薦めてくださらなっかたのだろうかと。

 私は、このモディファイPA-01に一目惚れしたんです。これなしではもう音楽を聴く気がしません。今茨城に帰って、自分のオーディオシステムを聴きましたが、もう、一度ほれたら何も見えなくなる・・・、恋は盲目である・・・、あとは妻を説得するしかない・・・。購入を許してくれるだろうか?、ちなみに兄もひとめぼれしたらしく、「あー、返却しとーないのう」といっています。久々の感動どうもありがとうございました。


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 From:<info@rosenkranz-jp.com>
 To: "I "
 Sent: Monday, January 6, 2003 18:20 PM
 Subject: Re:PA-01試聴の感想について


 I 様

 茨城に帰られて早々に試聴のご感想を頂き有難うございます。それも、合気道の極意に関係するような例えに重ねてのレポートは、今までに無い新鮮なもので大変嬉しく思いました。

 肩を揉むなり、掃除をするなり、奥さんを神棚に奉ってでも実現して下さい。いつか、機会がありましたらそちらまで足を伸ばし、お会い出来ることを楽しみにしております。

 kaiser sound
 貝崎静雄


 ----- Original Message -----
 From: "I "
 To: <info@rosenkranz-jp.com>
 Sent: Saturday, January 25, 2003 11:31 PM
 Subject: RKPA-01について


 こんばんは茨城の I です。今日アンプが届きました。早速3時間くらい聴いています。やはり音はすばらしく、電話で相談した時の詳細部が聴こえないと言ったことは、撤回です。ちゃんと聴こえます。

 やはり買って良かったと思いました。しかし、なぜかトランスのうなり音がウーーンと大きいです。試聴機はそういう音はしなかったような気がするのですが?私の家の電源が悪いのか、どういう理由でうなり音が発生するのか、教えて下さい。


 ----- Original Message -----
 From:<info@rosenkranz-jp.com>
 To: "I "
 Sent: Sunday, January 26, 2003 10:44 AM
 Subject: Re:RK-PA-01について


 I 様

 このアンプは元々トランスのうなり音は大きいのです。ただ、一つ一つに多少のバラツキはありますが異常ではありません。実はこのトランスのうなりとこのアンプの開放感ある鳴り方の長所の関係が裏腹にあるのです。

 大半のメーカーはこのうなりを嫌い、シリコンやピッチで振動を殺してローノイズにしているのです。そして振動移動がし易いように、数多くのネジでガチガチにシャーシーを固めるような事はしておりません。

 また、振動の事ですから置き台等によってもその音の大きさは変わってきます。それゆえに、インシュレーターの性能の良し悪しで音が大きく変わるのがこのアンプの特徴でもあります。

 kaiser sound
 貝崎静雄


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