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耳の良いS氏もナイアガラの音にはビックリ!



 「久し振りに良い音聴きに来ませんか?」と言ってS氏を誘いました。S氏とは彼があるオーディオメーカーに努めていた時お世話になった人物で、今は独立してやはりオーディオ関係の仕事をしています。過去にその彼は私のSP-JVEX(ジョーダンワッツのフルレンジスピーカー)を聴いて涙した事のある、ピュアーなハートの持ち主であると同時に、音には中々のこだわりを持っている耳達者な一人。

 2〜2日して、彼から「今日の夕方お邪魔していいですか?」という電話がありました。「あっ、いいですよ今日の夜は」。そうこうしていると彼は6時半にやって来ました。話もそこそこに「早速聴いてもらいましょう」、「色々かけていきますから」といって、最初に取り出したディスクは、このところすっかり私のお気に入りモードに入っている、ゴンザロ・ルバルカバのINNER VOYAGE。

 例によって1曲目のイントロは優しいタッチのピアノソロで始まる、じっと聴き入る彼の表情は真剣そのもの。2曲目が終わっておもむろに口を開けた彼の第一声は、「以前にお邪魔した時とは別次元の音ですね」。「S/Nが凄いなんてもんじゃない!」、「こんな音は初体験です」。静かにリズムを取る「シンバルの音は正に生音そのまま」、それと、「ベースの音階の正確さといったら、スピーカーから出ている音とは思えない」。

 次に取り出したのはキングの廉価版ハイパーリマスタリング VERY BEST CLASSICSの中のオペラアリア集からドニゼッティー:「愛の妙薬」〜人知れぬ涙。歌うは50〜60年代デル・モナコと共にイタリアを代表する名テノールとして活躍したジュゼッペ・ディ・ステファーノ。当時の録音は歌い手が完全に主役として浮き上がるようにバックのオケを控えめに録っているので、切々と思いを込めて歌うステファーノの熱き心が目の前で肉声で語りかけるように、そして身体に染み入るように伝わってきます、「聴かせますねぇ」。

有名なオペラアリア集

 そこへ、私の大切なブレーンの一人のK氏が頼んでいた物を届けにやって来た。「お元気ですか?」とS氏に挨拶。勿論K氏もS氏とは縁が深い間柄、それから3人での試聴会となりました。「今回飛躍的に音が良くなったのは、ナイアガラの効果が大きいんですよ」と言って、今度はそれを外した音を聴いてもらいましょう。

 タップをローゼンクランツのPW-3(55,000円)につなぎ換えて音出しします。これも悪くは無いけど、「この差は大きい!」、「コレは凄い!」、「絶対売れますよ、コレは!」。しかし50万円ですよと私が言うと、「いや!いや!何百万のアンプに替えてもこの音は出ませんよ!」。「評論家の試聴記事がコレは楽しみですね」、「凄い反響をもたらすんじゃないですか」とS氏は言ってくれた。

 それからしばらくはナイアガラの開発時における苦労やエピソードに話が盛り上がりました。その図面を描くのはK氏が担当しました。去年の暮れ近く、いつまで経っても図面が出来ないので、業を煮やした私は彼を厳しくしかりつけました。「やる気があるのか、無いのか、ハッキリしろ!」、「私は世界一のタップを作る意気込みなんだから」。そして期限を切りましたところ、約束したとうり年明け早々に図面は出来上がってきました。正月返上で頑張ったそうです。「やれば出来るじゃないか、ご苦労さん」と言って労をねぎらいました。この後に続く苦労話はまた後日書くことに致します。

 今度は弦楽器の生きた胴鳴りの音を聴いて下さいといって選んだ曲は、CANYONから発売されている”SUPER DUO”音の良さであまりにも有名になった、コントラバスとチェロのデュエット。その中で選曲したのは8曲目、現代作曲家ジャホシュ(1938年生まれ)の曲=”チェロとコントラバスのためのロンド”、弦楽器特有の豊かな倍音の響きはここでしか聴けない生音そのもの。それもその筈ローゼンクランツのリファレンススピーカー(RK-R)は、ハードメイプルの無垢木集成材で、エンクロージャー6面全てが発音体という考えで設計しておりますので、一般のスピーカーとはエネルギーが全く違います。2本の大型弦楽器が織り成すハーモニーは想像をはるかに越えた爆発力があります。

一世を風びしたキャニオンの24ビットレコーディング

 「今日一番驚いたのは、この弦楽器の音でした。それも、ナイアガラを使用した時の音の良し悪しをはるかに超えた感情表現は、物作りの執念が成し得たもので、ローゼンクランツのこのフルシステムで無ければ絶対に味わえないもの」。と言う感想を頂きました。彼のハートに火が点いたのか、自分の仕事にも何か期するものがあったのでしょう。非常に目が輝き良い顔色になっていました。

ACパワーディストリビューターNIAGARA

 それはそうと、「ナイアガラはかなり売れるんじゃないですか」とは彼の弁。私は値段が値段だけにこのナイアガラに関しては全国でも販売店の数を3〜4軒に考えています。それにいくら頑張っても月に2台作るのが精一杯でしょうから。そして勿論、展示してでも売りたいと言う熱きロマンを持った方にお願いしようと思っています。勿論オーダーメイドで、予約注文は10月20日よりお受けいたします。


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