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開口一番(かいこういちばん)
(口を開けて)物を言い始めるやいなや。
快刀乱麻(かいとうらんま)
(もつれた麻糸を切れ味のいい刀で断ち切るように)もつれた 問題や難事件をきっぱりと素早く処理・解決すること。
開物成務(かいぶつせいむ)
(「物」は人のことで、「務」は事業の意から)人知を開発して、事業を成し遂げること。▽「開成」の語源。「物を開き、務めを成す」と読む。
偕老同穴(かいろうどうけつ)
夫婦が仲よく、生きているときは共に老い、死んでからは同じ墓に葬られる意で、夫婦仲のむつまじさをいう。
呵呵大笑(かかたいしょう)
大声をあげて、からからと大いに笑うこと。「かかだいしょう」ともいう。
格物致知(かくぶつちち)
物の道理をきわめ、学問・知識を極限にまで到達させること。
蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)
(かたつむりの角の上の意で、「蝸牛角上の争い」の形で使う)きわめて小さい世界でこせこせと争うこと。
加持祈祷(かじきとう)
病気平癒や災難の除去などのために、心をこめて神仏に祈ること。
家常茶飯(かじょうさはん)
家庭における日常の食事のこと。転じて、ふつうの当たり前のことをいう。中国には「家常便飯」(家庭料理)ということばがある。
佳人薄命(かじんはくめい)
美人は生まれつき不幸で、病弱で短命であるという一般の言いならわし。美人薄命と同じ意味。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
自然の美しい景色、風物のこと。転じて、自然を題材として詩歌・絵画などをつくる風雅の道をいう。
隔靴掻痒(かっかそうよう)
(靴の上から足のかゆいところをかく意から)物事がうまくいかなくて、もどかしいさま。
確乎不抜(かっこふばつ)
意志がしっかりしていて、物事に動じないこと。
活殺自在(かっさつじざい)
生かすも殺すも、自分の思うままであること。自分の思いどおりに他人の運命を操ること。
苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)
税金などを厳しく取り立てること。また、そのような苛酷な政治。略して「苛求」ともいう。
夏炉冬扇(かろとうせん)
(夏の炉、冬の扇の意から)時期外れの無用のもののたとえ。冬扇夏炉。
閑雲野鶴(かんうんやかく)
(のどかに浮かんでいる雲、野に放たれた鶴の意から)何らの拘束も受けずに、悠々自適しして暮らす境遇。また、そのような人。閑雲孤鶴。
鰥寡孤独(かんかこどく)
(妻のない男、夫のない女、みなしご、老いて子のない者の意から)身寄りのない独り者のこと。
侃侃諤諤(かんかんがくがく)
正しいと信じることを、遠慮することなく、堂々と議論するさま。→「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」とは別。
汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)
(牛が引けが汗をかくほどの重さ、積み重ねれば棟木(むなぎ)に届くほどの高さの意から)蔵書が非常に多いことのたとえ。
換骨奪胎(かんこつだったい)
先人の詩文の意図をくみ取って、語句や発想を改変して、自分の作品に作り上げること。
冠婚葬祭(かんこんそうさい)
成人式(もと元服)、婚礼、葬儀、祖先の祭礼など、慶弔の儀式の総称。
寛仁大度(かんじんたいど)
心が寛大で、情け深く、度量が大きいこと。
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
善い行いを勧め、悪い行いを戒め懲らしめること。勧懲。
完全無欠(かんぜんむけつ)
完全で、不足や欠点がまったくないこと。完璧(かんぺき)。
官尊民卑(かんそんみんぴ)
政府や官吏に関連のあるものを尊び、民間や民間人のことを卑しいとする考え方。
歓天喜地(かんてんきち)
(天に向かって歓<よろこび、地に向かって喜ぶ意から)大いに喜ぶこと。
艱難辛苦(かんなんしんく)
困難やつらいめにあって、非常に苦労すること。
閑話休題(かんわきゅうだい)
話を余談から本筋に戻すときに用いることば「それはさておき」、「さて」の意。
外交辞令(がいこうじれい)
外交上、交際上に使う、相手の気分を損じない感じのいいことば。転じて、口先だけの空世辞(からせじ)。社交辞令。
鎧袖一触(がいしゅういっしょく)
(よろいの袖でちょっと払うくらいのわずかな力で)簡単に相手を打ち負かすこと。
外柔内剛(がいじゅうないごう)
外見は物柔らかだが、内心はしっかりしていて、意志が強いこと。内剛外柔。
街談巷説(がいだんこうせつ)
世間のつまらないうわさ。街談巷語。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
『臥薪』は薪の中に寝る、『嘗胆』は肝を嘗(な)めること。
合従連衡(がっしょうれんこう)
(「従」は縦と同じで南北のこと。「衡」は横で東西のこと)南北に合流し、東西に連合することで、強敵に対抗するための戦略、外交政策を企てること。
我田引水(がでんいんすい)
物事を自分の都合のよいように言ったり、取り計らったりすること。「我が田に水を引く」
我武者羅(がむしゃら)
ある一つのことに、無鉄砲に、前後の見境もなく行動すること。
画竜点睛(がりょうてんせい)
もっとも重要なところに手を加えて、最後の仕上げをすること。
眼光炯炯(がんこうけいけい)
眼がきらきらと輝き、鋭く光るさま。また、観察力や眼識のすぐれていることにもいう。
眼高手低(がんこうしゅてい)
(ものを見る眼は高いが、ものを作り出す手は低い意から)理想は高いけれども、実行する力が伴わないこと。
玩物喪志(がんぶつそうし)
無益なものに心を奪われ、本心を見失ってしまうということ。遊びに凝りすぎて、だいじなことをないがしろにしてしまうこと。
頑迷固陋(がんめいころう)
かたくなで、古いことに執着して、物事の道理が分からないこと。頑迷不霊。
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気宇壮大(きうそうだい)
心意気、心構えが非常に大きいさま。
機会均等(きかいきんとう)
権利や処遇について、いずれもが平等で差別がないこと。
危機一髪(ききいっぱつ)
髪の毛一本ほどのわずかな差で危険なことに身をさらすという瀬戸際。
奇奇怪怪(ききかいかい)
常識では考えられない、非常に怪しく、不思議なさま。「奇怪」を強めたことば。
危急存亡(ききゅうそんぼう)
危険が目前に迫っていて、現在のまま生き残れるか減びてしまうかという瀬戸際。
規矩準縄(きくじゅんじょう)
(コンパスと定規と水準器とすみなわの意から)物事の規準。手本。規則。法則。
鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)
鬼気迫って、恐ろしく、ものすごい気配の漂うさま。「啾啾」は細長く尾を引く泣き声をいう
起死回生(きしかいせい)
今にも死にそうな病人を生き返らせること。絶望的な窮地を救って立ち直らせること。
旗幟鮮明(きしせんめい)
(旗じるしの鮮やかな意から)主義主張・態度・立場などが明らかなさま。
起承転結(きしょうてんけつ)
漢詩の絶句に適用される構成法の一つ。転じて、物事の組み立て、初めと終わり。
喜色満面(きしょくまんめん)
顔全体に喜びの表情が漂っている状態。喜びを隠しきれないほどうれしそうな顔つき。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)
いったん疑いだすと、何でもないことまで恐ろしく不安に感ずること。「疑心暗鬼を生じる」「疑心暗鬼になってはいけない」
奇想天外(きそうてんがい)
まったく思いも寄らないような、きわめて奇抜な思いつき。
気息奄奄(きそくえんえん)
息が絶え絶えで、今にも死にそうなありさま。物事が非常に苦しい状態にあるさま。
喜怒哀楽(きどあいらく)
喜び、怒り、悲しみ、楽しみ。つまり、人間の持っているさまざまの感情のこと。
九牛一毛(きゅうぎゅういちもう)
(九頭の牛の中のたった一本の毛の意から)多数の中のごく一部分をいい、きわめてわずかで、ものの数ではないこと。滄海(そうかい)の一粟(いちぞく)
旧態依然(きゅうたいいぜん)
昔のままの状態・体制などが長く続いて、少しも進歩・発展するようすがみられないこと。
急転直下(きゅうてんちょっか)
事態・情勢などが急に変わって、解決・結末に近づくこと。
器用貧乏(きようびんぼう)
なまじ万事に器用すぎるために、一つのことに専念できず、結局は大成しないで損をすること。
毀誉褒貶(きよほうへん)
人をほめたり悪口を、言ったりすること。世間の評価。
恐惶謹言(きょうこうきんげん)
手紙の文末に用いる、改まったあいさつ語で、おそれ謹んで申しあげるの意。
拱手傍観(きょうしゅぼうかん)
腕組みをして、手をこまねいて、何もせずに眺めているさま。袖手(しゅうしゅ)傍観
共存共栄(きょうそんきょうえい)
互いに助け合いながら生存し、共に繁栄を続けること。「きょうぞんきょうえい」とも読む。
驚天動地(きょうてんどうち)
(天を驚かし、地を動かす意から)世間の人々をあっと驚かすようなこと。震天動地
興味津津(きょうみしんしん)
興味が次から次へとわいてきて尽きないさま。非常に興味が持たれるさま。
狂瀾怒涛(きょうらんどとう)
荒れ狂ったように渦巻く大波。転じて、物事の秩序がひどく乱れていることのたとえ。
虚虚実実(きょきょじつじつ)
互いに、あらゆる計略と秘術を尽くして戦うこと。
曲学阿世(きょくがくあせい)
学説・真理を曲げて、時流や権力にこびへつらい、人気を得ようとすること。「学を曲(ま)げて世に阿(おもね)る」と読む。
局外中立(きょくがいちゅうりつ)
交戦国のどちらにも味方をせず、公平な態度で、中立の立場を守ること。
跼天蹐地(きょくてんせきち)
非常につつしみ恐れ、ぢちこまって、肩身狭く世の中を渡ること。「天に跼(すぐく)まり地に蹐(ぬきあし)する」と読む。
虚心坦懐(きょしんたんかい)
心にすこしのわだかまりもなく、気持ちが落ち着いてさっぱりしているさま。公平無私な心をいう。虚心平気。
挙措進退(きょそしんたい)
日常の立ち居振る舞い。ちょっとした動作での身のこなし方。挙止進退。挙措動作。
跼天蹐地(きょくてんせきち)
非常につつしみ恐れ、ぢちこまって、肩身狭く世の中を渡ること。「天に跼(すぐく)まり地に蹐(ぬきあし)する」と読む。
金甌無欠(きんおうむけつ)
(すこしの傷もない黄金のかめのように)国が強く、外国の侵略を一度も受けたことのないたとえ。
金科玉条(きんかぎょくじょう)
もっともたいせつなものとして守らなければならない規則・信条。金科玉律
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
(すずめが踊りはねるように)小踊りして喜ぶこと。非常に喜ぶこと。
謹厳実直(きんげんじっちょく)
慎み深くて、まじめで正直なさま。
緊褌一番(きんこんいちばん)
大いに心を引き締めて、事に立ち向かうこと。
近視眼的(きんしがんてき)
考えが目先のことにしか及ばず、将来の見通しや判断を持てないこと。
錦上添花(きんじょうてんか)
ただでさえ良いもの、美しいものの上に、さらに美しいものを添えて、よりりっぱさを増すこと。「錦上花を添える」と読む。
金城湯池(きんじょうとうち)
(防備の堅固な城壁と、熱湯の沸きたぎる池の意から)ほかから侵害されない、きわめて堅固な備え。金城鉄壁。
近所合壁(きんじょがっぺき)
壁1つ隔てて隣り合っている家。隣近所。
金殿玉楼(きんでんぎょくろう)
金や宝玉で飾った、美しくきらびやかな高殿や御殿。
牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
(牛馬のように)非常に多くの分量を飲んだり食べたりすること。暴飲暴食。
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
(歩くこと、止まること、すわること、臥(ふ)すことの意から)日常の起居動作・立ち居振る舞い。ふだんの生活のこと。
玉石混交(ぎょくせきこんこう)
良いものと悪いもの、賢者と愚者が、いっしょに入り混じっていること。
議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
各自の意見が論じ交わされ、数多くさまざまに出されること。
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く |
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空空漠漠(くうくうばくばく)
広々としていて果てしがないさま。また、全てが全く空虚で、何者もないさま。
空前絶後(くうぜんぜつご)
過去に一度も例がなく、今後も絶対に起こりえないと思われるような、極めて希なこと。「空前」前代未聞と同意。
空中楼閣(くうちゅうろうかく)
(空中に築いた建物の意から)実現しそうもない空想や、現実性のない架空の計画・理論のたとえ。
空理空論(くうりくうろん)
一見理屈は通っているが、実際とかけ離れ、役に立たない理論・議論。
苦心惨憺(くしんさんたん)
心を砕いて苦労を重ね、いろいろとくふうを凝らすこと。
九分九厘(くぶくりん)
ほんのすこしを残してほとんど、おおかた。九分どおり。
君子豹変(くんしひょうへん)
君子は悪いと知れば、過ちをたちどころに改めて、よいほうに向かうということ。「君子」とは、学徳の高い人、社会的地位にある人をいう。
愚者一得(ぐしゃいっとく)
愚かな者でも、時によって名案を出すことがあると言うこと。「愚者も千慮に一得あり」ともいう。
愚問愚答(ぐもんぐとう)
まったくつまらない質問と、お粗末な回答。くだらない問答。
群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)
多くの英雄(実力者)が各地に地盤を固め、勢力を競い合って対立すること。
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け |
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軽挙妄動(けいきょもうどう)
事情を深く考えずに、軽はずみで向こう見ずた行動をすること。
鶏群一鶴(けいぐんいっかく)
(たくさんの鶏の中にいるたった一羽の鶴〈つる〉の意から)大ぜいの凡人の中に、すぐれた人物が一人だけ交じっていて目立つこと。鶏群孤鶴。
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)
大きなものに付き従って浮かぼれない存在でいるよりは、小さくてもいいからその先頭に立って活躍したほうがいいということ。
傾国傾城(けいこくけいせい)
(その美しさに心酔して、国や域を減ぼすほどの)美女。傾城傾国。「傾国」と「傾城」も共に美女のこと。
経世済民(けいせいさいみん)
世の中をよく治め、人民を救うこと。りっぱな政治。経国済民=「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」と読む。「経済」の語源。
軽佻浮薄(けいちょうふはく)
軽はずみで浮つき、言動がしっかりしていないさま。
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
鶏の鳴き声のまねをして人をだましたり、犬のように忍びこんだりして物を盗むような、いやらしい小才の利く人。
結跏趺坐(けっかふざ)
座禅をするときの座り方の一つ。転じて、座禅を組むことをいう。「跡」は足の裏、「趺」は足の甲。仏像などの座り方。
狷介孤高(けんかいここう)
自分の意志をかたくなに守って、ひとり世俗から離れて、他と妥協しないさま。狷介孤独。
牽強付会(けんきょうふかい)
道理に合わないことを、自分に都合がいいように、むりやりに理屈をこじ付けること。
喧喧囂囂(けんけんごうごう)
多数の人が口やかましく喋りまくり、騒ぎ立てるさま。侃侃諤諤とは別。
拳拳服膺(けんけんふくよう)
常に胸中に刻み込んで、念頭から離さずに大事にすること。「教育に関する勅語」(明治23年)にこの語がある。
堅甲利兵(けんこうりへい)
(堅固な鎧と鋭利な武器の意から)すぐれて強い兵力・強い兵士のこと。
乾坤一擲(けんこんいってき)
運命をかけて、のるかそるかの大勝負、大仕事をすること。一か八(ばち)か。
捲土重来(けんどちょうらい)
戦いに負けたり計画を失敗した者が、勢いを盛り返し、意気ごんで再起を図ること。「けんどじゅうらい」ともいう。
堅忍不抜(けんにんふばつ)
つらいことにも我慢強く耐え忍んで、心をぐらつかせないこと。
堅白同異(けんぱくどうい)
物事を無理にこじつけること。こじつけの論理。堅白異同。白馬非馬。
権謀術数(けんぼうじゅっすう)
相手を巧みにあざむきだますためのはかりごと。
堅腕直筆(けんわんちょくひつ)
腕を上げて張り、ひじをわきの下につけず、筆を垂直に持って書く書法。大字を書くのに適する。
鯨飲馬食(げいいんばしょく)
(鯨が水を飲むように)酒を多く飲み、(馬がかいばを食べるように)飯を多く食うこと。暴飲暴食。
月下氷人(げっかひょうじん)
男女の縁を取り持つ人。媒酌(ばいしゃく)人。仲人(なこうど)。 月下老人。
言行一致(げんこういっち)
口に出して言うことと、実際に行うことが同じであること。
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行雲流水(こううんりゅうすい)
(漂う雲、流れる水の意から)物事に執着せず、何の拘束力もなく、自然の成り行きにまかせて行動する例え。
効果覿面(こうかてきめん)
ある物事の効き目が、目の当たりにありありと現れること。
厚顔無恥(こうがんむち)
厚かましくて、恥知らずでずうずうしいさま。無恥厚顔。
綱紀粛正(こうきしゅくせい)
(役所、会杜、学校などの組織で)規律を正しくし、内部を引き締めること。
巧言令色(こうげんれいしょく)
相手に気に入られるように、言葉をうまく飾り、顔色をうまく繕ってみせること。
光彩陸離(こうさいりくり)
光が美しく、まばゆいくらいにきらめくさま。
曠日弥久(こうじつびきゅう)
いつまでもむなしく日を費やして、物事が長引くこと。
公序良俗(こうじょりょうぞく)
社会、公共の秩序と、善良な風俗。法律はこの理念に基づき、その解 釈・適用
の際の基準となる。
広大無辺(こうだいむへん)
限りなく広々として大きいこと。
巧遅拙速(こうちせっそく)
(「巧遅は拙速にしかず」という『孫子』の兵法から)うまくて遅いよりは、
少しぐらいまずくても速いほうがよいこと。
荒唐無稽(こうとうむけい)
言動の内容に根拠がなく、とりとめがなく、でたらめであるさま。
紅灯緑酒(こうとうりょくしゅ)
(華やかなネオンと、おいしい上等の酒の意から)夜の街で楽しい酒を飲む雰
囲気をいう。
狡兎三窟(こうとさんくつ)
(悪賢いうさぎは)危険なときには三つのうちどれかの穴に逃げこんで身を守
ることができるように、あらかじめ周到な用意をしておくこと。
黄道吉日(こうどうきちにち)
陰陽道(おんようどう)で、何事を行うにもよいとされている日。
光風霽月(こうふうせいげつ)
(晴れた日にさわやかに吹く風と、曇りのない月の意から)心にわだかまりがなく、さっぱりとしてさわやかなことのたとえ。
公平無私(こうへいむし)
行動や考え方が公平でかたよらず、すこしも私心を交じえないこと。
公明正大(こうめいせいだい)
心が潔白で、すこしも私心がなく、物事が正しく行われること。
紅毛碧眼(こうもうへきがん)
(赤い髪の毛と、青い目の意か))西洋人のことを指す言葉。
甲論乙駁(こうろんおつばく)
互いに反駁しあって、議論がなかなかまとまらないこと。
高論卓説(こうろんたくせつ)
すぐれた理論やぬきんでた意見のこと。
古往今来(こおうこんらい)
昔から現在に至るまで。古今。
狐疑逡巡(こぎしゅんじゅん)
(きつねが用心深く疑い深いことから)疑いためらって、なかなか決心のつかないこと。
国士無双(こくしむそう)
国内に並ぶ者のない、二人とないほどすぐれた人物のこと。
国利民福(こくりみんぷく)
国家の利益と人民の幸福のこと。
孤軍奮闘(こぐんふんとう)
支援する人もいない孤立した中で、他の助けを受けずに一人で懸命に努力することのたとえ。
古今東西(ここんとうざい)
(昔から今までと、東西のあらゆる場所の意から)いつでも、どこでもの意。
古今無双(ここんむそう)
昔から今に至るまで、他に並ぶものがないこと。古今無比。古今独歩。
虎視眈眈(こしたんたん)
とらが鋭い目で獲物をねらっているように、物事を成し遂げる機会をじっとうかがっているさま。
古色蒼然(こしょくそうぜん)
長年月を経ていて、見るからに古びているさま。
孤城落日(こじょうらくじつ)
かつての勢いが衰えて、助けてくれる者もなく、ひどく心細いことのたとえ。
故事来歴(こじらいれき)
昔から伝わっている物事のいわれや、経過・由来など。
誇大妄想(こだいもうそう)
自分の能力・地位・財産などを実際より大げさに空想して、自分が他人よりもまさっていると信じこむこと。
克己復礼(こっきふくれい)
私欲・私情を抑えて、社会の規範や礼儀に従って行動すること。「已(おのれ)に克(か)ちて礼に復(かえ)る(を仁となす)」出典は『論語』
刻苦勉励(こっくべんれい)
心身の苦しみに耐えて、ひたすらつとめ励むこと。刻苦精励ともいう。
鼓腹撃壌(こふくげきじょう)
(腹つづみを打ち、大地をたたく意から)食が満ち足りて、人々が平和な生活を楽しむさま。
胡馬北風(こばほくふう)
(胡馬<中国北方産の馬>は、他郷にあって北風が吹くと故郷を慕っていななくように)故郷への思いが忘れがたいことのたとえ。
孤立無援(こりつむえん)
仲間がいなくて、一人ぽっちで何も助けが得られないこと。
懇切丁寧(こんせつていねい)
きわめて親切で、細かな点まで気を配っていること。また、そのさま。
渾然一体(こんぜんいったい)
さまざまの異質のものが、一つに溶け合って、区別のつかないさま。
金剛不壊(こんごうふえ)
(金剛石<ダイヤモンド>のように)非常に堅固で、けっして壊れないこと。
豪華絢爛(ごうかけんらん)
形や色彩が華やかで豊かで、きらりと光り輝くさま。絢爛豪華。
傲岸不遜(ごうがんふそん)
気位が高く、おごり高ぶり、人に従わないさま。傲岸無礼。
剛毅果断(ごうきかだん)
意志が強くて、気力にあふれ、思い切って物事を行うこと。
剛毅木訥(ごうきぼくとつ)
正直で意志が固く、しかも飾り気のないこと。
豪放磊落(ごうほうらいらく)
気持ちがおおらかで、小さいことにこだわらないさま。
合目的的(ごうもくてきてき)
ある事柄が一定の目的を持ち、それに適合していて役だつこと。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
仲の悪い者どうしでも、危難に直面したら助け合うということ。また、現在では、仲の悪い者どうしが同席する場合にも用いる。
呉下阿蒙(ごかあもう)
いつまでたっても昔ながらに学問・学識が進歩しない者のこと。
極悪非道(ごくあくひどう)
道理や人情にそむいて、この上なくよこしまで悪いこと。
後生大事(ごしょうだいじ)
ある物事を非常にたいせつにして保持すること。
五臓六腑(ごぞうろっぷ)
五臓(心臓・肺臓・肝臓・腎臓・脾臓〈ひぞう〉)と六腑(大腸・小腸・胃・胆・膀胱〈ぼうこう〉三焦)から転じて、腹の中、心の中の意味。
五風十雨(ごふうじゅうう)
(五日間に一度風が吹き、十日間に一度雨が降る意から)農耕に適した順調な気候のたとえ。転じて、世の中が太平なことにもたとえる。
五里霧中(ごりむちゅう)
(深い霧の中に迷いこんだように)現況が分からず、判断に迷って、方針や見通しが立たないこと。
欣求浄土(ごんぐじょうど)
仏教で、死後に極楽浄土に往生できるように、心から願い求めること。
言語道断(ごんごどうだん)
(ことばでは言い表しようのないほど)もってのほかであること。とんでもないこと。悪い場合に使う。 |
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