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さ行




 斎戒沐浴(さいかいもくよく)
 神仏に祈ったり、神聖な行事をする前に、飲食や行動を慎み、体を洗ってけがれを去り、心身を清めること。

 才気煥発(さいきかんぱつ)
 人目を驚かせるほど、頭の回転が早く、才知がひらめいていること。また、そのさま。

 再三再四(さいさんさいし)
 同じことをくり返して何度も。たびたび。

 才子佳人(さいしかじん)
 才知のすぐれた男と、美人の誉れが高い女。佳人才子。

 再思三考(さいしさんこう)
 何度も考え直すこと。

 才子多病(さいしたびょう)
 才知のすぐれた男は、とかく体が弱くて病気がちであること。

 才色兼備(さいしょくけんび)
 女性で才知と容貌がともに備わっていること。

 祭政一致(さいせいいっち)
 祭祀(さいし)と政治とが分化せず、一元化し、一致するものだという日本古代社会の政治形態。

 三角関係(さんかくかんけい)
 一人の男と二人の女、または一人の女と二人の男の、三人の男女間にもつれている複雑な恋愛関係。

 三寒四温(さんかんしおん)
 寒い日が三日ほど続くと、そのあとの四日ほどは暖かい日が続くということをくり返す、冬の気候現象。

 三三九度(さんさんくど)
 おもに日本風の結婚式で、新郎新婦が三つの杯を用い、一つの杯で酒を三度ずつ三回飲み合うこと。

 三三五五(さんさんごご)
 人々が三人、五人とぱらぱらにいるさま。道を歩いていくさま。また、家屋などが、あちこちにすこしずつ散在しているさま。

 山紫水明(さんしすいめい)
 山は紫にかすみ、川は澄みきっていること。自然の風景の美しい形容。

 三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
 何回もくり返して頭を下げてお辞儀をすること。人に折り入って物事を頼むときに使う。

 三百代言(さんびゃくだいげん)
 詭弁(きべん)を弄(ろう)すること。また、いいかげんな弁護士をののしっていうことば。

 三位一体(さんみいったい)
 三つのものが一つになって機能を発揮すること。三者が心を一つに合わせること。

 三面六臂(さんめんろっぴ)
 (三つの顔と六本の手の意から)一人で何人分もの働きをするたとえ。

 座作進退(ざさしんたい)
 (座ること、立つこと、進むこと、すさることの意から)一々の振る舞い。立も居振る舞い。行儀。

 斬新奇抜(ざんしんきばつ)
 発想や趣向がきわだって新しく、それまでにまったく類を見ないような、思いも寄らないさま。



 尸位素餐(しいそさん)
 才能も人徳もないのにある高い地位についていて、その職責も果たさずに、むなしく俸禄(ほうろく)をはむこと。

 四角四面(しかくしめん)
 (真四角なことから転じて)非常に折り目正しく、まじめすぎて、堅苦しいこと。

 四月馬鹿(しがつばか)
 四月一日の午前中は、いたずらでうそをついて、人をかついでもとがめられないとする風習。エープリルフール

 色即是空(しきそくぜくう)
 物質的なものは、その本質においてはすべて実体がなく、むなしい存在であるとする仏教の思想。空即是色。

 四苦八苦(しくはっく)
 さんざん苦労すること。非常た苦しみにたとえることば。

 試行錯誤(しこうさくご)
 失敗を積み重ねながら、だんだんと見通しを立て、目的に向かっていくこと。

 至公至平(しこうしへい)
 きわめて公平であること。「公平」を強めたことば。

 士魂商才(しこんしょうさい)
 武士の精神と、商人の才覚とを兼備すること。「和魂漢才」をもじった造語。

 師資相承(ししそうしょう)
 師から弟子へと、道を受け継いでいくこと。

 子子孫孫(ししそんそん)
 子孫の続く限り。子孫代々。「子孫」を強めたことば。

 獅子奮迅(ししふんじん)
 (ライオンがたけりたったように)猛烈な勢いで奮闘するさま。

 自然淘汰(しぜんとうた)
 自然に適応する生物は残り、そうでないものは滅びていくこと。転じて、優良なものは残るが、劣悪なものは滅びていくこと。

 志操堅固(しそうけんご)
 意志が非常に強くて、主義や考えなどを容易に変えないこと。

 舌先三寸(したさきさんずん)
 口先だけが巧みな弁舌を使って、うまく相手をあしらうこと。舌三寸。

 七転八起(しちてんはっき)
 何度失敗してもくじけずに、また立ち上がって努力すること。ななころびやおき。

 七転八倒(しちてんばっとう)
 何度も起き上がってはまた倒れること。苦痛のために転げ回ってもがくこと。

 七難八苦(しちなんはっく)
 さまざまな苦難や災難。

 死中求活(しちゅうきゅうかつ)
 今にも死にそうな窮地の中で、あきらめずに精一杯の力を尽くして生き延びる方策を見いだすこと。「死中に活を求む」と読む。

 四通八達(しつうはったつ)
 道路や交通が四方八方に通じていること。にぎやかな所。

 質実剛健(しつじつごうけん)
 飾り気や派手さがなくまじめで、体もじょうぶで強くたくましいさま。

 叱咤激励(しったげきれい)
 大声を出してしかったり、励ましたりすること。

 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
 (強く吹く風と激しい雷の意から) すばやく激しいさまのたとえ。

 櫛風沐雨(しっぷうもくう)
 (風に髪をくしけずり、雨に湯浴みする意から)風雨にさらされながらも、苦労をして奔走することのたとえ。

 紫電一閃(しでんいっせん)
 とぎ澄ました刀をするりと抜いたり、鋭く振ったりするときにひらめく光。転じて、時間の短いこと。

 四分五裂(しぶんごれつ)
 あるまとまりのあるものが、いくつにもばらばらに分かれて、秩序なく乱れてしまうこと。

 揣摩憶測(しまおくそく)
 まったく根拠もなく、いろいろと推し量って、かってに想像すること。当て推量このと。

 四面楚歌(しめんそか)
 四方を敵や反対者に取り囲まれて、完全に孤立していて、味方がまったくいない状況。孤立無援。

 杓子定規(しゃくしじょうぎ)
 物事を一定の基準や形式で律しようとすることで、応用・融通の利かないこと。

 洒洒落落(しゃしゃらくらく)
 性質・言動などがさっぱりしていて、物事に執着しないさま。

 遮二無二(しゃにむに)
 他のことはあれこれ考えないで、がむしゃらに物事をするさま。

 衆議一決(しゅうぎいっけつ)
 多くの人々が協議して、意見の一致を見たうえで決定すること。

 終始一貫(しゅうしいっかん)
 初めから終わりまでずっと、一つの主義・態度・行動をとって変わらないで通すこと。

 周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
 あわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。

 衆人環視(しゅうじんかんし)
 大ぜいの人が周りを取り巻いて見ていること。衆目環視。

 秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)
 (秋の冷たい霜と夏の激しい日光のように)刑罰・権威などが、きわめて厳しいことのたとえ。

 秋風索漠(しゅうふうさくばく)
 (秋風が吹くころに雲と、草木の衰えも感じられるように)物事の勢いが衰えて、物寂しく、うら悲しいさま。

 主客転倒(しゅかくてんとう)
 物事の立場・軽重・順序などが逆になること。

 取捨選択(しゅしゃせんたく)
 多くの中から、よいものと必要なものを取り上げ、悪いものと不必要なものを捨て去ること。取捨分別。

 朱唇皓歯(しゅしんこうし)
 (口紅をつけた女の赤いくちびると、白く美しい歯の意から)美しい女性を形容することば。

 衆生済度(しゅじょうさいど)
 仏教で、すべての人々を迷いや苦しみから救い、悟りの境地へ導くこと。

 首鼠両端(しゅそりょうたん)
 どちらにつこうかと迷って、形勢をうかがい、心や態度を決めかねているさま。

 酒池肉林(しゅちにくりん)
 (酒や肉が豊富で)ぜいたくをきわめた酒宴のたとえ。豪遊のたとえ。

 出処進退(しゅっしょしんたい)
 今の役職、地位に居残るか、やめて退くかということ。身の振り方や、身の処し方。

 酒嚢飯袋(しゅのうはんたい)
 (酒を入れる革袋と、飯を入れるおひつの意から)大酒を飲み、飯をたらふく食うだけで、何の役にも立たない人のたとえ。無芸大食。

 首尾一貫(しゅびいっかん)
 物事の初めから終わりまで、主義・主張・態度などが変わりがなく同じであること。

 春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)
 春・夏・秋・冬。四季。一年中。

 春日遅遅(しゅんじつちち)
 春の日ざしがうららかで、のどかなさま。「遅遅」は日が長いさまをいう。

 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
 春の風がのどかに快く吹いているさま。転じて、人の態度・性格がのんびりとして温和なさま。

 枝葉末節(しようまっせつ)
 物事の本質的な、主要な事柄でなく、つまらない細かな事柄。

 笑止千万(しょうしせんばん)
 非常にばかばかしく、おかしくてたまらないこと。

 正真正銘(しょうしんしょうめい)
 まったくうそ偽りがないこと。本物であること。

 小心翼翼(しょうしんよくよく)
 気が小さくて、いつもびくびくしているさま。細心翼翼。

 精進潔斎(しょうじんけっさい)
 肉食や飲酒・性行為などを断ち、心身を清浄な状態におくこと。

 嘯風弄月(しょうふうろうげつ)
 (風にうそぶき、月をもてあそぶ意から)自然の風景を愛し、詩歌や風流をたしなみ楽しむことのたとえ。

 諸行無常(しょぎょうむじょう)
 仏教で、この世の中のあらゆる現象はつねに生滅・変化して、永久不変のものはないということ。

 初志貫徹(しょしかんてつ)
 最初に思い立ったときの気持ちを、くじけずに最後まで貫き通すこと。

 諸説紛紛(しょせつふんぷん)
 さまざまな意見・憶測が入り乱れて、まとまりがつかないさま。

 白河夜船(しらかわよふね)
 ぐっすり眠りこんでいて、何が起こったのかまったく気づかないほどであること。「しらかわよぶね」ともいう。

 私利私欲(しりしよく)
 自分の利益になることだけを考えて行動しようとする欲望。

 支離滅裂(しりめつれつ)
 ちりぢりばらばらに乱れて、まとまりがなく、筋道が立っていないさま。

 思慮分別(しりょふんべつ)
 物事を注意深く考え、よくわきまえて判断すること。

 四六時中(しろくじちゅう)
 二十四時間じゅう。一日じゅう。いつも。二六時中。

 神韻縹渺(しんいんひょうびょう)
 芸術作品あるいは人格などがきわめてすぐれていて、人間業とは思われないような趣を持つことの形容。

 心機一転(しんきいってん)
 あることが動機となって、心持ちががらりと変わること。

 深山幽谷(しんざんゆうこく)
 奥深い山々と、奥深い静かな谷間。

 唇歯輔車(しんしほしゃ)
 お互いの利害関係が密接で、離れられない関係をたとえていうことば。持ちつ持たれつの関係。

 神出鬼没(しんしゅつきぼつ)
 (鬼神のように出没自在で)素早く現れたり消えてしまったりして、所在が突き止められないこと。

 信賞必罰(しんしょうひつばつ)
 功労のある者には賞を与え、あやまちを犯した者は必ず罰すること。

 針小棒大(しんしょうぼうだい)
 (針ほどの小さな物を、棒ほどに大きな物であるかのように言うことから)物事を大げさに吹聴(ふいちょう)すること。

 新進気鋭(しんしんきえい)
 ある分野に新しく進出して、勢いが盛んであり、将来が期待される こと。また、その人。

 身体髪膚(しんたいはっぷ)
 (からだと髪の毛と皮膚の意から)からだ全体。

 新陳代謝(しんちんたいしゃ)
 新しいものが古いものに取って代わること。また、生物が必要な物質を摂取し、不必要な物質を排泄すること。

 震天動地(しんてんどうち)
 (天地を揺り動かす意から)世の人々を驚き怖れさせること。驚天動地。

 心頭滅却(しんとうめっきゃく)
 無念無想の境地に入れば心の持ちようでどんな苦難もしのげる。

 深謀遠慮(しんぼうえんりょ)
 深く考えをめぐらし、遠い将来のことまで計画すること。深慮遠謀。遠謀深慮。

 森羅万象(しんらばんしょう)
 宇宙空間に存在する、ありとあらゆる事物事象。

 辛労辛苦(しんろうしんく)
 つらい苦労をすること。ほねおり。

 新郎新婦(しんろうしんぷ)
 結婚したばかりの花婿と花嫁のこと。結婚式・披露宴のときに用いることば。

 自家撞着(じかどうちゃく)
 (同じ人の言行や文章などが、前と後とでつじっまが合わず、矛盾していること。自己矛盾。

 自学自習(じがくじしゅう)
 人から教えてもらわなくて、自分自身の力で学習すること。

 自画自賛(じがじさん)
 (自分が描いた絵に自分で賛を書く意から)自分に関することを自分自身でほめること。手前みそ。

 時期尚早(じきしょうそう)
 ある物事を行うのに、まだ時期がすこし早すぎるということ。

 自給自足(じきゅうじそく)
 自分に必要なものをほかから求めずに、自分で作り出してまかなうこと。

 自己暗示(じこあんじ)
 自分で自分自身に暗示を与えること。自分がそう思うだけで、ある対象が存在する意識を生ずること。

 自己矛盾(じこむじゅん)
 自分自身の内部で、論理や行動のつじつまが合わなくなること。

 自業自得(じごうじとく)
 自分の行いの報いが、自分の身に振りかかってくること。悪い報いの場合にのみ使うことば。

 自主独立(じしゅどくりつ)
 他の保護や干渉を受けずに、自分だけの判断と力によって行動すること。

 事実無根(じじつむこん)
 事実であるという根拠がまったくないこと。根も葉もないこと。

 自縄自縛(じじょうじばく)
 (自分の縄で自分を縛る意から)自分の言行がかえって自分を束縛して、自由に振る舞えず、苦しめるようになること。

 時代錯誤(じだいさくご)
 異なる時代のことを混同して考えてしまう誤り。また、考え方が現代の傾向に逆行していること。時代遅れ。アナクロニズム。

 事大主義(じだいしゅぎ)
 自分の定見がなくて、権威や権力に付き従って自己保身を図ろうとする考え方や態度。

 実事求是(じつじきゅうぜ)
 事実に即してその物事の真相や真理を探求すること。実証的な学問。

 実践躬行(じっせんきゅうこう)
 掲げている目標や理念を、自分自身で実際におこなって行為に表すこと。

 自暴自棄(じぼうじき)
 物事が自分の思いどおりにならないために、将来の希望を失い、やけくそになって投げやりな行動をすること。

 自問自答(じもんじとう)
 自分で自分に疑問を問いかけ、自分で答えること。

 弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)
 強い者が弱い者をえじきにし、その犠牲の上に立って栄えること。優勝劣敗。

 寂滅為楽(じゃくめついらく)
 仏教で、煩悩の境を脱して、寂滅(涅槃<ねはん>)の境地に至って、はじめて真の安楽が得られるということ。

 自由闊達(じゆうかったつ)
 自由闊達な、雄渾(ゆうこん)あふれた筆跡

 自由自在(じゆうじざい)
 自分の思いのままに、思う存分に振る舞うこと。縦横自在。

 自由奔放(じゆうほんぽう)
 自分の思うがままに、気兼ねなく振る舞うさま。不羈(ふき)奔放。

 縦横無尽(じゅうおうむじん)
 他の何物にもまったくとらわれることなく、自由自在に物事を行うさま。

 十人十色(じゅうにんといろ)
 人間の容貌・性格・考え・好みなどは、人によってそれぞれに異なっているということ。

 熟読玩味(じゅくどくがんみ)
 文章・詩文などを何回もくり返して読み、その意味・内容を深く考え味わうこと。

 熟慮断行(じゅくりょだんこう)
 十分に考えをめぐらしたうえで、思いきって実行に移すこと。

 純一無雑(じゅんいつむざつ)
 偽りや混じりけのまったくないさま。また、邪念のまったくないさま。

 純真無垢(じゅんしんむく)
 心にけがれや飾り気や偽りがないこと。清浄無垢。

 純情可憐(じゅんじょうかれん)
 純粋で世間ずれしておらず、邪心がなくすなおで、かわいらしいさま。

 醇風美俗(じゅんぷうびぞく)
 人情が厚くて、美しくてすぐれた風俗・習慣のこと。良風美俗。

 順風満帆(じゅんぷうまんぱん)
 (舟が帆に追い風をいっぱいに受けて快く進むことから)物事がすべて順調に進みはかどること。

 上意下達(じょういかたつ)
 上位の者の意向・命令を下位の者に伝え、徹底させること。「じょういげたつ」とも読む。

 盛者必滅(じょうしゃひつめつ)
 生ある者は必ず死に、また滅するということ。人生の無常をいう。

 盛者必衰(じょうしゃひっすい)
 勢いの盛んな者も、ついには衰え滅びるということ。世の無常をいう。盛者必滅。

 情緒纒綿(じょうしょてんめん)
 情緒が細やかで、愛情が深く、いろいろな感情がまつわりついて離れがたいこと。

 常住不断(じょうじゅうふだん)
 常に切れ目なく継続していること。絶え間なく続いていること。

 情状酌量(じょうじょうしゃくりょう)
 裁判で判決を下すときに、犯罪に至った事情を考慮して、刑罰を軽減すること。

 常套手段(じょうとうしゅだん)
 前からいつも決まって用いる、ありふれたやり方。

 人海戦術(じんかいせんじゅつ)
 (機械力などを使わずに)多くの人員を投入して、数の力で目的を果たそうとすること。

 人権蹂躙(じんけんじゅうりん)
 人間が本来持っている基本的な権利を踏みにじり、不法な取り扱いをすること。一般に、強い立場にある者が、弱い立場の者の人権を侵すこと。

 人事不省(じんじふせい)
 昏睡状態となり、意識不明になること。

 尋常一様(じんじょういちよう)
 普通で、他に比べてとくに異なるところがないこと。

 人生行路(じんせいこうろ)
 起伏の多い人生を旅にたとえたことば。いろいろの人生。世渡り。

 人跡未踏(じんせきみとう)
 今までに人が足を踏み入れた跡がまったくないこと。

 人面獣心(じんめんじゅうしん)
 (顔は人間だが、心は獣のようだとの意から)冷酷で義理人情をわきまえない人をののしって言う言葉。「にんめんじゅうしんとも言う」



 酔眼朦朧(すいがんもうろう)
 酒に酔って、目がとろんとして、はっきり物が見えないさま。

 酔生夢死(すいせいむし)
 (酔い心地で生き、夢見心地で死ぬ意から)有意義なことを何もせずに、無自覚に、無意見に一生を終えることのたとえ。

 翠帳紅閨(すいちょうこうけい)
 (緑のとばりと、紅のねやの意から)貴婦人の寝室のことを言う。

 水天彷彿(すいてんほうふつ)
 遠い沖合いの、海面と空との境界の見分けがつかないこと。

 酔歩蹣跚(すいほまんさん)
 酒に酔ってふらふらと歩くこと。千鳥足で歩くこと。

 寸進尺退(すんしんしゃくたい)
 少し進んで多く退くこと。得るものが少なく、失うものが多いことのたとえ。寸は尺の十分の一。

 寸善尺魔(すんぜんしゃくま)
 世の中には、いいことが少なくて、悪いことが多いということのたとえ。寸は尺の十分の一。

 頭寒足熱(ずかんそくねつ)
 頭部を冷やし、足部を温めることで、健康によいとされている。



 臍下丹田(せいかたんでん)
 へその下のあたり。下腹部。このあたりに力を入れて腹式呼吸をすると、心身ともに健康によいとされている。

 晴耕雨読(せいこううどく)
 晴れた日は外に出て畑を耕し、雨の日は家にこもって読書をするという、悠々自適の生活にたとえる。

 生殺与奪(せいさつよだつ)
 生かすも殺すも、与えるも奪うも、自分の思いのままにできること。

 誠心誠意(せいしんせいい)
 偽りのない、真実の心。正直で、まじめに相手に接する心。

 正正堂堂(せいせいどうどう)
 態度が正しく、りっぱなさま。卑怯(ひきょう)な手段を使わないさま。

 生生流転(せいせいるてん)
 生まれては死に、死んでは生まれ変わっていくこと。状態が変化しながら移り変わり続けていくこと。「しょうじょうるてん」とも読む。

 清濁併呑(せいだくへいどん)
 度量が大きくて、善でも悪でも分け隔てなく受け入れること。「清濁併せ呑(の)む」と読む。

 青天白日(せいてんはくじつ)
 よく晴れ渡った天気。転じて、心にやましい後ろ暗いところがないこと。また、無罪が明白になること。

 青天霹靂(せいてんへきれき)
 青空に、突然起こる激しい雷鳴。突発的な大事件、予期しない出来事。

 正当防衛(せいとうぼうえい)
 自己または他人に、不意に不当な暴行が加えられたときに、これを防ぐためにやむをえずする加害行為。

 精力絶倫(せいりょくぜつりん)
 精力が人並みはずれて、非常に強いこと

 精励恪勤(せいれいかっきん)
 まじめに仕事に励むこと。恪勤精励。

 清廉潔白(せいれんけっぱく)
 心や行いが清らかで、私欲がなく、不正がないさま。

 積善余慶(せきぜんよけい)
 善行を積み重ねた結果として、よいことが起こること。

 切磋琢磨(せっさたくま)
 学問・技芸・人格などを磨き上げること。また、仲間どうしが互いに戒め、励まし合って向上に努めること。

 切歯扼腕(せっしやくわん)
 歯を食いしばり、腕を握り締めること。激しく憤ったり、残念 がったりするさま。

 浅学非才(せんがくひさい)
 学問・知識などが浅く、才能もないこと。自分の学識・能力をへりくだっていう場合に多く用いる。

 千客万来(せんきゃくばんらい)
 多くの客が次から次へと、入れ替わり立ち替わりにやってくること。

 千軍万馬(せんぐんばんば)
 多くの兵士と軍馬。また、戦闘の経験の多いこと。転じて、社会経験が豊富なことも意味する。

 千言万語(せんげんばんご)
 非常に多くのことばの意。

 千古不易(せんこふえき)
 永遠に変わらないこと。万古不易。万代不易。

 千差万別(せんさばんべつ)
 種々さまざまの違いや種類があること。

 千載一遇(せんざいいちぐう)
 千年にたった一度しかめぐり会えないような得難い機会。

 千思万考(せんしばんこう)
 あれこれと、さまざまに思いめぐらすこと。千思万慮。

 千紫万紅(せんしばんこう)
 さまざまな色。また、色とりどりの花が咲き乱れること。

 千姿万態(せんしばんたい)
 姿や形やようすが種々さまざまに異なっていること。

 浅酌低唱(せんしゃくていしょう)
 静かに程よく酒を飲み、小声で歌うこと。

 千秋万歳(せんしゅうばんざい)
 (千年や万年の意から)非常に長い年月。永遠。長寿を祝うことばとして用いる。

 千辛万苦(せんしんばんく)
 さまざまの難儀や苦労を重ねること。

 戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)
 恐れおののいているさま。恐れつつしむさま。

 千波万波(せんぱばんぱ)
 次から次へと絶え間なく押し寄せてくる波。

 千編一律(せんぺんいちりつ)
 多くの詩や文章が、どれもみな同じ調子で、変わりばえがないこと。転じて、物事の調子に変化がなく、おもしろみがないこと。

 千変万化(せんぺんばんか)
 物事が、いろいろさまざまに変化すること。「せんべんばんか」ともいう。

 千万無量(せんまんむりょう)
 数・量が数えきれないほど多いこと。物事が量り知れないほど多いこと。

 先憂後楽(せんゆうこうらく)
 世の人の憂いに先んじて憂い、その後に楽しむこと。わが身の楽しみは後回しにすること。

 清廉潔白(せいれんけっぱく)
 心や行いが清らかで、私欲がなく、不正がないさま。

 千里同風(せんりどうふう)
 (遠く離れた地でも同じ風が吹くの意から)天下がよく治まって、平和なさま。また、逆に、乱れている場合にもつかう。

 贅沢三昧(ぜいたくざんまい)
 必要以上に、身分不相応に物や金銭を費やして暮らしたり、物事をおこなったりすること。

 是是非非(ぜぜひひ)
 よいことはよいとはっきりさせ、悪いことは悪いとして、公正な立場で判断すること。是非曲直。

 絶体絶命(ぜったいぜつめい)
 危険に直面してどうしても逃れることのできない、せっぱ詰まった立場・状況にあること

 前後不覚(ぜんごふかく)
 前後の区別や、あたりの状態が何も分からなくなるほどに、正常な判断ができなくなること。

 全身全霊(ぜんしんぜんれい)
 その人が持っている身体と精神のすべて。

 前人未踏(ぜんじんみとう)
 今までにだれも足を踏み入れたことがないこと。
 「前人未到」と書く場合は、到達していない意。「前人未到の記録」

 前代未聞(ぜんだいみもん)
 これまでに、まだ一度も聞いたことがないような変わった珍しいこと。

 全知全能(ぜんちぜんのう)
 すべてのことを知り、あらゆることを行いうる能力。完全無欠な知能。

 前途洋洋(ぜんとようよう)
 将来が、広く大きく開けていて、これから先に明るい希望が持てること。また、そのさま。前途有望。

 前途遼遠(ぜんとりょうえん)
 これからの行く先や目標が、まだはるかに隔たっていて遠いこと。

 善男善女(ぜんなんぜんにょ)
 仏教に帰依した男女。また、一般に信仰心の深い人々のこと。 


 粗衣粗食(そいそしょく)
 粗末な衣服と粗末な食事。また、そのような簡素な、つましい生活のたとえ。

 草根木皮(そうこんもくひ)
 (草の根と樹木の皮の意から)これらを用いて作られる漢方薬のことをいう。「そうこんぼくひ」とも読む。

 相互扶助(そうごふじょ)
 互いに助け合うこと。互助。

 相思相愛(そうしそうあい)
 男女が互いに深く慕い合い、愛し合っていること。

 相即不離(そうそくふり)
 二つのものが区別できないほど、一つに溶け合っていて、切り離せないこと。非常に密接な関係をいう。

 息災延命(そくさいえんめい)
 災いをなくして、無事に長生きをすること。延命息災。

 速戦即決(そくせんそっけつ)
 一気に勝敗を決めてしまうこと。転じて、一気に実行して、物事の決着をつけてしまうこと。

 粗酒粗餐(そしゅそさん)
 (粗末な酒と粗末な食事の意から)人に飲食を勧めるときに、謙遜していうことば。「粗酒粗餐をさしあげたく、ご多用中…」

 粗製濫造(そせいらんぞう)
 粗雑な品をむやみにたくさん作ること。

 率先垂範(そっせんすいはん)
 人に先だって積極的に実行し、みんなに模範を示すこと。

 樽俎折衝(そんそせっしょう)
 (「樽俎」は酒だるとまな板の意から)酒や料理が出る宴席における、相手と交渉する際の駆け引きのたとえ。

 造次転配(ぞうじてんぱい)
 つまずいて倒れるような、とっさの場合のことで、わずかの間、束の間のこと。


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