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た行




 大廈高楼(たいかこうろう)
 大きな家や高層な建物。

 大願成就(たいがんじょうじゅ)
 大きな願い事が成し遂げられること。「だいがんじょうじゅ」ともいう。

 大器晩成(たいきばんせい)
 偉大な人物は、一朝一夕に成るものでなく、普通より遅く大成するということ。

 大義名分(たいぎめいぶん)
 人として守らなければならない道理。また、表向きに掲げて おく理由づけ。

 大言壮語(たいげんそうご)
 その人のできそうにもないことや、実力以上に大きな言辞を吐くこと。また、そのことば。

 大悟徹底(たいごてってい)
 悟りきって、すこしの疑惑もないようになること。「だいごてってい」ともいう。

 泰山北斗(たいざんほくと)
 各分野で、最も尊び仰がれ、重んぜられている人。各分野の権威者・第一人者・大家。略して、「泰斗」としてよく使う。

 大山鳴動(たいざんめいどう)
 物事の起こる前触れの騒ぎばかり大きくて、実際の結果は小さくて、どうということのないことにたとえる。

 大所高所(たいしょこうしょ)
 小さなことにこだわらず、私情・偏見を挟まない、広い大きな視野。

 大声疾呼(たいせいしっこ)
 大きな声で、あわただしく呼び立てること。また、叫び立てること。

 泰然自若(たいぜんじじゃく)
 物事にすこしも動せず、あわてず、落ち着きはらっているさま。神色自若。冷静沈着。

 高手小手(たかてこて)
 人の両手を背中の後ろに回して、ひじを曲げ、肩から手首に縄をかけて、厳重に縛り上げること。

 多岐亡羊(たきぼうよう)
 道や方針などがたくさんに分かれていて、どれを選んだらよいか、あれこれと思案に迷うことのたとえ。

 多士済済(たしせいせい)
 有能な人材が多くいるさま。

 多事多端(たじたたん)
 仕事が多くて、非常に忙しいこと。また、事件が多くて、世の中が穏やかでないこと。

 多事多難(たじたなん)
 事件が多く、困難や災害が多いこと。また、そのさま。

 多情多感(たじょうたかん)
 感情が豊かで、物事に感じやすいこと。また、そのさま。

 多情多恨(たじょうたこん)
 感情が豊かで、物事に感じやすいために、恨んだり悩んだりすることも多いこと。

 他力本願(たりきほんがん)
 仏教で、もっぱら阿弥陀如来(あみだにょらい)の力に頼って成仏すること。転じて、他人の力に頼って物事をなすこと。

 箪食瓢飲(たんしひょういん)
 「箪は竹で編んだ飯びつ、瓢はひさごの意から」簡単な飲食物のことを言う。清貧な生活に安んじること。

 胆大心小(たんだいしんしょう)
 肝っ玉は大きくて物事に動ぜず、心は細かいことにも注意を払うこと。文章を作るときの戒めとされていた。

 単刀直入(たんとうちょくにゅう)
 文章や言論などで、前置きなしに、直ちに本題に入ること。遠回しに言わず、ずばり核心をつくこと。

 大喝一声(だいかついっせい)
 大きな声で一声、怒鳴りつけること。また、その声。

 大慈大悲(だいじたいひ)
 仏の広大無辺な慈悲。とくに、観世音菩薩(ぼさつ)の慈悲。

 大胆不敵(だいたんふてき)
 度胸が据わっていて、物事を恐れず、動じないさま。

 大同小異(だいどうしょうい)
 すこしは違うが、だいたいは同じであること。大差がないこと。似たり寄ったり。五十歩百歩。

 大同団結(だいどうだんけつ)
 多数の党派・団体が、ある共通の目的のために、小さな意見の違いを乗り越えて団結すること。

 大兵肥満(だいひょうひまん)
 からだが大きく、太っていてたくましいこと。また、そのような人。

 暖衣飽食(だんいほうしょく)
 (暖かい衣服を着、飽きるほどに食べるの意から)何の不足もなく、満ち足りたぜいたくた暮らしのたとえ。

 断簡零墨(だんかんれいぼく)
 (「断簡」は文書の断片、「零墨」は一しずくの墨の意から)古人が書き残した、きれぎれになった文書・書状・筆跡などのこと。

 断崖絶壁(だんがいぜっぺき)
 切り立った、非常に険しいがけ。非常に危険な状況のたとえ。

 断章取義(だんしょうしゅぎ)
 他人の文章や談話の一部分だけを切り離して、自分に都合のいいよう解釈して、かってな引用の仕方をすること。「章を断ち義を取る」と読む。

 暖冬異変(だんとういへん)
 例年よりも平均気温が高い冬で、気侯が正常でないこと。

 談論風発(だんろんふうはつ
 談話や議論が活発に激しく行われること。



 治外法権(ちがいほうけん)
 
国際法上、外国の外交官などが所在国の法律、とくに裁判権の適用を受けないですむ特権のこと。

 
遅疑逡巡(ちぎしゅんじゅん)
 
疑い迷ってためらい、しりごみすること。

 
知行合一(ちこうごういつ)
 
真の認識は実践を通じて得られるという、中国明(みん)の王陽明の実践重視の理論。

 
魑魅魍魎(ちみもうりょう)
 
山林や水中にいる、いろいろな化け物や妖怪変化のこと。転じて、私利私欲で行動する悪人をたとえていう。

 
中肉中背(ちゅうにくちゅうぜい)
 
肉づきも程よく、背たけも高からず低からずであること。標準的な体格。

 
昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
 
昼も夜も休まず、仕事を引き続き行うこと。

 
朝雲暮雨(ちょううんぼう)
 
男女が片時も離れられないほどの深い仲になっていることのたとえ。男女が情交を結ぶことにもたとえる。巫山(ふざん)雲雨。

 
朝三暮四(ちょうさんぼし)
 
目先の利害ばかりにこだわって、結果が同じになるのを知らないこと。また、口先で人をだますことのたとえ。

 
張三李四(ちょうさんりし)
 
(中国に多い姓の、張氏の三男と李氏の四男の意から)名も知られて いない、そこらにいるありふれた平凡な人のたとえ。

 
長身痩躯(ちょうしんそうく)
 
背が高くて、やせていてほっそりとした体つき。痩躯長身。

 
彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)
 
(心に彫りつけ、骨にちりばめる意から)非常に苦心して、りっぱなものに作り上げること。とくに、そのように苦心して詩文を練り上げること。

 
喋喋喃喃(ちょうちょうなんなん)
 
男女が仲よく、小声で楽しげにささやき合うさま。

 
丁々発止(ちょうちょうはっし)
 
刀などで互いに激しく切り合う音。また、そのさま。転じて、激論をたたかわせるさま。

 
長汀曲浦(ちょうていきょくほ)
 
長く続くなぎさと、曲がりくねった入り江。長く続いている海辺。

 
朝蠅暮蚊(ちょうようぼぶん)
 
朝方には蠅(はえ)が、夕方には蚊(か)が集まってきて群れ飛ぶ。ひつこくて、何の役にも立たない小人物がはびこっていること。

 
跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)
 
あたりを踏みにじって思いのままに振る舞うこと。好ましくない者が、我が物顔に、のさばること。

 
朝令暮改(ちょうれいぼかい)
 
(朝に出した命令を、夕方にはもう改めるという意から)方針や法令などが一貫せずに、くるくると変わること。

 
直往邁進(ちょくおうまいしん)
 
ためらわずに、まっすぐに進んでいくこと。

 
直情径行(ちょくじょうけいこう)
 
他人の思惑を無視して、自分の感情や意思に任せて、思いのままに言動すること。

 
直立不動(ちょくりつふどう)
 
まっすぐに立って、すこしも身動きしないこと。

 
猪突猛進(ちょとつもうしん)
 
(いのししが突進するように)あることに向かって、向こう見ずに、まっすぐに突っ走ること。

 
「治乱興亡」(ちらんこうぼう)
 
世の中が治まり栄えていることと、乱れ減びること。

 
沈思黙考(ちんしもっこう)
 
じっと黙りこみ、落ち着いて、物事を深く考えること。



 津津浦浦(つつうらうら)
 
(至る所の港や海岸の意から)全国至る所。



 低回趣味(ていかいしゅみ)
 世俗から離れ、のんびりと世間や人生を傍観し、詩的境地に浸ろうとする態度。

 亭主関白(ていしゅかんぱく)
 家庭内で、夫が妻に対して、権威を握って威張っていることのたとえ。

 適材適所(てきざいてきしょ)
 各人の能力・適性に最も適した地位・仕事につけること。

 適者生存(てきしゃせいぞん)
 生存競争の結果、ある環境に最も適応できた者だけが生き残ること。

 鉄心石腸(てっしんせきちょう)
 鉄や石のように固い意志を持って、外からの誘惑に動かされない強い心。鉄石心腸。鉄腸石心。

 徹頭徹尾(てっとうてつび)
 最初から最後まで、同じ考え方や行動を貫くさま。

 手練手管(てれんてくだ)
 人を意のままに操りだます手段・技巧。

 天衣無縫(てんいむほう)
 (天女の着物には縫い目がないことから)飾り気がなく無邪気なこと。また、詩歌・文章などに技巧のあとがなく、自然で、美しいさま。

 天下泰平(てんかたいへい)
 世の中が、穏やかによく治まり、平和であること。何の心配事もなく、平穏無事であること。

 天涯孤独(てんがいこどく)
 広い世間に身寄りが一人もいないこと。また、遠い異郷で、ただ一人ぼっちで寂しく暮らすこと。

 天涯比隣(てんがいひりん)
 遠く離れた異郷にあっても、心は隣近所にあるというような親しい気持ち。

 天空海闊(てんくうかいかつ)
 (空や海が広くて大きいように)度量が大きくて、何のわだかまりもなく、おおらかなこと。

 天災地変(てんさいちへん)
 風水害・地震など、自然現象によって起こるさまざまた災害や異変。

 天真爛漫(てんしんらんまん)
 少しも偽りや飾り気がなく、明るく無邪気に振る舞うこと。また、そのさま。

 天壌無窮(てんじょうむきゅう)
 天地と同じように、永遠に減びることなく続くこと。「教育に関する勅語」(明治二十三年)に「天壌無窮の皇運を扶翼すべし」とある。

 天地神明(てんちしんめい)
 天地の神々。

 天地無用(てんちむよう)
 (破損する恐れがあるため)荷物などの上下を逆さまにしてはいけないという注意のことば。荷物などの包装の外側に書かれる。

 輾転反側(てんてんはんそく)
 思い悩んだり、心配事などのために眠れなくて、何度も寝返りを打つこと。終夜、思い悩んで眠れないさま。

 天罰覿面(てんばつてきめん)
 悪事の報いが、かならずすぐに現れること。

 天変地異(てんぺんちい)
 天地間に起きる自然の異変。暴風雨・雷鳴・地震・洪水・津波など。天変地変。

 天網恢恢(てんもうかいかい)
 天が張りめぐらした網の目は大きくて粗いようだが、悪人を漏らさずに捕らえ、取り逃がすことはない。

 天佑神助(てんゆうしんじょ)
 天の助けと神の助け。神佑天助。何かの予想もしないことによって助かることを願っていうことば。

 電光石火(でんこうせっか)
 (稲光や火打ち石の火花のように)きわめて短い時間、または非常に素早い動作のたとえ。

 田夫野人(でんぶやじん)
 洗練された教養を備えていない粗野な人。



 当意即妙(とういそくみょう)
 すぐその場に適応した、素早い機転を利かせること。また、そのさま。即座の機転。

 党同伐異(とうどうばつい)
 事の理非にかかわらず、自分の党派に味方し、他の派の者を排斥し攻撃すること。「同じきに党(くみ)し、異たるを伐(う)つ」と読む。

 東奔西走(とうほんせいそう)
 ある目的を遂げるために、あちらこちらと忙しく駆け回ること。南船北馬。

 党利党略(とうりとうりゃく)
 自分の所属する党派・政党の利益のみをはかる策略。

 時世時節(ときよじせつ)
 その時その時の移り変わりや巡り合わせ。その時代その時代の風潮。

 得意満面(とくいまんめん)
 いかにも自慢したげな、誇らしげなようすが顔じゅうにあふれていること。喜色満面。

 特筆大書(とくひつたいしょ)
 とくに目立つように大きく書くこと。転じて、とくに強調して取り上げること。

 徒手空拳(としゅくうけん)
 手に何も持っていないこと。自分の力以外に何も頼るべきもののないこと。事業などを始めるときに、資本・地位などが何もないことにもいう。

 訥言敏行(とつげんびんこう)
 口は重いが無駄なことは言わず、行動は素早く、よく実行すること。

 同工異曲(どうこういきょく)
 音楽や詩文の技巧は同じであるが、趣や曲調が異なること。表面的には違うように見えるが、内容は同じであること。似たり寄ったり。

 同種同文(どうしゅどうぶん)
 人種も、用いる文字も同じであること。同文同種。

 同床異夢(どうしょういむ)
 (同じ床に寝ていても、見る夢は異なるの意から)同じ仲間・立場でありながら、それぞれ考え方や目標を異にしていること。

 道聴塗説(どうちょうとせつ)
 (路上で聞いたことを、そのまますぐに路上で他人に話す意から)他人の説を受け売りすること。また、いいかげんなうわさ話。

 読書三到(どくしょさんとう)
 読書をするうえでの三つのたいせつなことは、声を出して読み(口到)、目をそらさず(眼到)、心を散らさずに理解する(心到)ことである。

 独断専行(どくだんせんこう)
 自分だけの判断で決めて、自分の思うとおりに、かってに行動すること。

 独立独歩(どくりつどっぽ)
 他人に頼らずに独力で、また他人の影響も受けずに、自分の信ずるとおりに実行すること。独立独行。

 土崩瓦解(どほうがかい)
 (土が崩れ落ち、屋根瓦が砕けてばらばらになるように)物事が根底から崩れて、手がつけられないようになること。


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