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天才といわれる人たちは誤解されがち



 落合監督

 選手時代に受けた印象とは違った面の人間像を見せる中日落合監督には驚かされます。それは選手として超一流であっても監督としては成功しないだろうと思っていたからです。

 何故ならば私の印象に強く残っているのは、年俸更改をめぐって調停まで持ち込んだことです。人を食ったような物言いなどもそうですし、いつの日からかマスコミから”俺流”という言葉で表されるようになった事などでも、なおさら世間では彼のことを自己中心的と受け止めるようになったのではないでしょうか。

 そんな事を考えれば、造反するような選手が出てきてチームは崩壊に向かうと推測していました。それがどうでしょう、1年目にしてあれよあれよという間に優勝してしまったではありませんか。

 もしもチームが低迷していたら不協和音が出てきたりするものですが、三冠王を三度も取った強運はここにも生きていました。

 私は落合監督に対する思いがガラリと変わりました。今年の優勝を決めた巨人戦です、3対3の同点で迎えた延長12回表、福留のタイムリーで勝ち越し、さらにウッズの満塁ホームランで8対3となり、勝利を確信した時点で涙を流していたからです。


写真はAsahi.comより

 インタビューでも声を詰まらせ、「すみません涙もろいもので・・・」という言葉には一瞬我が耳を疑いました。本人の口から出た言葉ですから間違いはないのでしょう。あの落合いも人の子だったのかと・・・。

 あの涙を見た瞬間から、あまり好きではなかった落合という人物が、私はいっぺんに好きになりました。


 イチロー選手

 同じ印象を持ったのがWBCで見せたイチロー選手の悔しさや笑顔もそうでした。今までは喜怒哀楽を前面に出すところは一度もなかったのに、心の底から喜びを表し、子供のようにはしゃぎまわる姿は日本国民に感動を与えてくれました。

 あのイチローの笑顔は忘れられません。

 彼のこともまた大好きになりました。


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