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すっかり変わってしまった日本



 自分の人生は自分で決めて自分で切り開くという生き方を諦めるようになったのは、真面目な人間ほど馬鹿を見る世の中にしてしまったからに他ありません。

 大学を出てもまともな職にはありつけず、非正規社員という呼び名が示すように薄給で冷遇されっ放しです。昔は丁稚奉公からでも真面目にやっていれば親方から目を掛けて貰い、店の一軒は持てたものです。厳しくても優しさや愛情がありました。
 
 日本という国は平和で自由平等のように言われていますが、決してそうではありません。要領の良い者やずるい者がコネとか金の力を使って美味しい所を先取りしてしまうのですから、大半の当たりくじが間引きされた中でスタートラインに並んでヨーイドンで走っているようなもんです。

 東京にはでっかいビルが数え切れないほどありますが、そこで働いている何割の人が実力で入れたのでしょうか?。疑問を感じずにはいられません。

 少なくとも戦後のベビーブームに生まれた私達団塊世代の時は、思った事を自由に口に出せる空気が社会にはありました。そして、みんな貧しくても助け合って生きていましたし、'70年の万国博に象徴されるように夢や可能性を感じましたし本当に自由でした。

 まさか21世紀がこんな社会になろうとは予想出来ませんでした。政治家の皆さんには若者が希望を持てるような社会に持って行って欲しいものです。子供や若者は国の宝です。その大切な宝を腐らさないで欲しいと最近は切に思います。


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